back number【MAGIC】
back numberの最新アルバム
2004年、ボーカル清水依与吏の失恋がきっかけで結成された3ピースバントback number。
彼らは老若男女・性別を問わず、共感できる歌詞が魅力のバンドです。
2009年にインディーズ、2011年にメジャーデビューし現在に至ります。
そんな彼らが2019年3月に発売した最新アルバム「MAGIC」。
今回はそのアルバム全曲を一気に解説します!
ライブに行く予定のある方は要チェックです。
魔法にかかったようにキラキラした世界観
back numberがアルバムを発売したのは、3年3ヶ月ぶり。
そのため、「MAGIC」はファンにとっても待望のアルバムとなりました。
そんなアルバムのタイトルには、どんな意味が込められているのでしょうか?
ボーカルの清水がアルバムの特設サイトにあるインタビューで何度も出しているのは「価値」というワード。
人の心の中には、それぞれいくつもの価値が存在しています。
価値というワードは「大切な物事」という言葉にも置き換えることができるかもしれません。
例えば好きな人の時間、没頭できる趣味、こうありたいという願い…。
どんな価値でも、その人を輝かせてくれる「魔法」のようなもの。
そう、まさにタイトルにもなっている「MAGIC」なのです。
このアルバムは全曲を通じて、魔法にかかったようにキラキラとした世界観を演出しています。
きっと、大切なものを自分なりに持っている人の心に寄り添ってくれるはず。
「価値」「MAGIC」「大切な物事」
一見全く違うようで、繋がっている言葉たち。
これらの言葉を元に、全12曲を解説していきます!
back number - 6th Album「MAGIC」special site
ロングヒット中のベストアルバム「アンコール」を経て、前作「シャンデリア」から3年3ヶ月ぶりとなる6枚目のオリジナルアルバム。6th Album「MAGIC」2019.3.27 in stores
1曲目【最深部】
最深部で悲鳴とSOSが
合わせただけだろう 帳尻を
耳を塞いでも無駄さ
だって僕は 君の心の声だからさ
出典: 最深部/作詞:清水依与史 作曲:清水依与史
まず、一番最初の楽曲はアルバムオリジナルの【最深部】です。
この楽曲は良い意味で、back numberらしくありません。
彼らの楽曲=恋愛ソングと思われがちですが、その認識を覆すようなカッコイイ作品。
心の声が偽った自分に語りかけるという、新しい視点が魅力の歌詞となっています。
周りに合わせてしんどくなってしまった時。
本当の自分を見失ってしまう時。
そんな時に、本来の自分が望むことこそがあなたの「価値」だと教えてくれる一曲です。
2曲目【サマーワンダーランド】
どうせなら大袈裟に波風立てて
ややこしくしたいのだけど
この目眩は君からもらったのに
夏のせいじゃ嫌でしょ
出典: サマーワンダーランド/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
二曲目は、シングル曲【瞬き】にも収録された【サマーワンダーランド】。
夏を彩るラブソングで、聴いていると思わず好きな人に告白しちゃいたくなる楽曲です。
夏になると、人は何だか大胆になってしまうもの。
けれど好きな人との関係性が悪い方に向かってしまった時、夏のせいにはしたくない…!
そんなもどかしさを歌っています。
まさに夏は「MAGIC」のように何かを変えてしまう力があるのです。
3曲目【瞬き】
幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった
雨に傘を差せる事だ
出典: 瞬き/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の主題歌に起用され、映画とリンクした歌詞で感動をよんだ【瞬き】。
サビでは美しい情景に例えられ、幸せについて定義されています。
私たち人間はいつも生きる意味を探して、もがき苦しむことも。
もちろん、もがいた先で何かを見つけ、そこに注力して生きている人も中には存在します。
しかし、この曲は大それた人生の意味なんていらない。
大切な人が苦しんでいる時に助けになれるだけでいいと歌っているのです。
この曲もまた、ただ大切な人のそばにいたいという「価値」を歌った楽曲。
そんな穏やかなこの曲を聴けば優しい気持ちになれること間違いなしです。