女性が歌う男ゴコロ

Noa【愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees】歌詞の意味を独自解説の画像

今回紹介する「愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees」。

Noa、ファーストアルバムに収められた1曲です。

男性目線で描かれたこの曲は、恋が終わってなお、恋人を忘れられない切なさが描かれています。

愛した女性の面影を抱きしめる男性の姿。

恋の哀しさと、愛の深さを読み解いていきます。

君の面影

置き去りにされた君の髪止めが まだ僕のお風呂場に置いてある
捨てちゃえば忘れられるかな そう何回も思ったけどまだ僕は
未練たらしく眺めてるだけの 気の小さいバカな男さ

出典: 愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees/作詞:Noa,HIRO from LGYankees・ LGMonkees 作曲:HIRO&KENNY

部屋に残された彼女の思い出

主人公はどんな気持ちでそれをみるのでしょうか。

目にするたびに

恋人同士でいた頃、相手の持ち物が自宅に忘れられているとなんだか嬉しい

そんな経験があるのではないでしょうか。

それが、身に着けるものや、相手が大切にしていたものであるなら尚のこと。

置き去りにした本人に他意はないかもしれません。

しかし、そこに置かれたものが二人の親密さの証に見えたり。

恋人が気を許している証拠に思えたりするもの。

関係が順調な間は、ラインメッセージを送る口実になったりもします。

二人の関係が終わった今、それをそれを目にすると恋のかけらのよう。

髪止めを付けていた彼女のうなじや、そこにいた面影がどっと胸に押し寄せます。

目を反らしても、残像が頭を離れない

小さな髪止めは、大きな存在感で主人公の心を浸食しているようです。

情けないね

Noa【愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees】歌詞の意味を独自解説の画像

恋が本当に終わり、自分の中で思い出になったなら。

形のある思い出グッズも、捨ててしまえるはずです。

捨てることができなくても、どこか見えない箱の奥底にしまえる。

もっと時間がたてば、たとえそこにあっても気に留めることがなくなります

まだ、彼女のぬくもりや存在を感じていたいとき、すぐにはそれを手離せません。

彼女の忘れ物を消し去ることは、彼女を消し去ること。

会うことも、メッセージを送ることもできなくなった今。

彼女との唯一のつながりは、ここにある「モノ」だけなのです。

自分を卑下し、笑うことで冷静になろうとする。

そして、心のどこかで「そんなことないよ。」と言って欲しい。

できることならば...彼女に

交差する想い

分かってるよ 分かってるよ もう戻らない2つの割れたハート
(あなたと過ごした日々) 忘れられるわけないだろ
(2人だけの記念日) あの日買ったこのリングだって
気を紛らわすためにあれから 毎日毎日友達とバカ騒ぎ
込み上げてくるこの思い 今日も高く空に消えた

出典: 愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees/作詞:Noa,HIRO from LGYankees・ LGMonkees 作曲:HIRO&KENNY

けじめをつけて忘れなきゃ、という気持ち。

忘れられるはずなどない、という反動。

二つの矛盾する気持ちをいったりきたりしながら、主人公は悶々と日々を過ごしているようです。

お揃いの

恋人ができたら、お揃いのあれこれを持ちたくなります。

その中でもペアリングは超特別アイテム。

お互いに相手を恋人として、一番大切な人として認めている証。

ペアリングを二人で買った日のことは忘れられない思い出です。

そんな大切なペアリング。

片割れのそれを彼女はあれからどうしたのだろうか。

引き出しの奥深くにしまった?

それとも捨ててしまった?

考えるとやるせなくなります。

指輪の行方も、そして彼女はふっきったであろうそれを自分は今も大事に持っていることも

2人にとって大切なものだったものが、彼女の中で消えていく。

そう思うと余計につらさが大きくなります。

忘れさせてくれ

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