忘れたいことがあった時や、嫌なことがあった時。

女性は女友達に思いきりしゃべって発散したりします。

男性の場合は、一人でじっと考えたり仕事に没頭したり。

それでもどうにもならない時は友達を集めて、呑んで騒いでみる。

男同士の場合は、状況を知っていてもそれを聞き出そうというのではなく。

ただ、一緒に騒いでくれるよう。

気を紛らす。

それは気持ちの切り替えをするためにはとても重要なことです。

その一方で、紛らしただけでは結局また一人になれば思い出してしまうのも事実。

忘れなきゃ。忘れなきゃ。

忘れられない。忘れられない。

やり場のない葛藤を主人公はただ繰り返しています。

確かにあったモノ

君に触れた時 今感じた 風の中
きっと 色褪せても忘れない
愛があったから 繋げた手があった
あの場所に 確かに君がいた

出典: 愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees/作詞:Noa,HIRO from LGYankees・ LGMonkees 作曲:HIRO&KENNY

形の無いものの存在。

それを確かめようと主人公はあったその場所に手を伸ばします。

指先で感じていたのは

彼女に触れたその瞬間の高揚感。

そして、とびきりのうれしさ。

心臓を直接触られたような、どきっとしたあの感覚。

実際に彼女に触れていた指先の感覚よりも、そんな気持ちの高ぶりは忘れられないもの。

思い出はやがて過去となり徐々に薄れていきます。

しかし、あの時感じたとびきりの想い、感動。

そんなものは、主人公の中で風化することがありません。

彼女に触れた場面をふと思い出すとき。

胸のずっと奥の方から、何か熱いものがこぼれ落ちるでしょう。

存在

Noa【愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees】歌詞の意味を独自解説の画像

モノとしてそこにある、形がはっきりしているもの。

目には見えないけれど、絶対にそこにあると言い切れるもの。

世の中にはこの二つが存在します。

形があるものは、いずれ劣化します。

それを目の前から隠して見えなくしてしまうこともできます。

一方で、目に見えないものはその人の心の中に存在し、簡単には消えません。

彼女に触れた時、手を繋いでいた時。

そこにあったのは確かに「愛」。

形はなくても、それは絶対に存在していたと、時間が経つほどに主人公は感じています。

人の存在は、形あるものですが、その心の在り処は誰にも見えません。

そこにいても、心はどこか遠いところにある、ということも。

あの時、主人公の目の前には彼女がいて、そしてその心がそこにあった。

思い返してよりリアルにそれを感じているようです。

戻れない

キラリと光る青い海 見つめながらハニかむ僕と君
砂浜に描いた大きなハートは あっという間に波が奪っていったのさ
交差していく2人の視線 後悔しても戻れないよ
未練だらけの僕は今日も1人で ダラダラと過ごしているのさ Weekend
(あなたがいた私の隣)もう何もいらないよ
そばにいれるなら 痛んだ心も少し癒えるかな
なんてね男らしくないね たった一度の失恋くらいで
もしも2人が運命ならば 「また何処かでいつか逢えるだろう」 

出典: 愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees/作詞:Noa,HIRO from LGYankees・ LGMonkees 作曲:HIRO&KENNY

先に進む気力も出てこない主人公。

心のやり場を探す彼の心はどこに向かうのでしょうか。

1人で...

寂しさを紛らすために友達とひとしきり騒いだ後の静寂。

ふと思い出すのは彼女のこと。

もっとああしとけば良かったな。

あの時、あんなことを言わなければ。

そんな後悔と、離れてわかるあの時の彼女の想い。

そんなものが胸の中で交差していきます。

失った恋を忘れるには、新しい恋をするのが一番です。

しかし、主人公は次の恋人を探す気力も今はないよう。

予定の無い休日を、一人だらだら過ごしながら。

未練だらけの自分をどうしようもなく持て余しているようです。

運命って

Noa【愛した君がいた feat. LGYankees, LGMonkees】歌詞の意味を独自解説の画像

失恋。それは初めての場合も、そして何度繰り返していたとしても辛いもの。

誰だって経験するものでありながら、そう簡単に割り切れるものではありません。

もし、失った恋が運命でこれが二人の試練だとしたら。

失恋の後にはそんなことを考えることも。

またいつか、彼女と出会ってリスタートする。

そんな希望も捨てられずにいます。

恋だけでなく、人生に起こる多くのことはその渦中にいるときにはわからないことがあります。

感情や、雰囲気にのまれあの時はわからなかったこと。

誤解していたこと。

もし、もう一度やり直せるのなら、今度はうまくやれるのに...。

顔をあげて