人の前に出る仕事は時に生身の心をどこまでも押し殺さなくてはならないこともあります。

大切な友人や家族がこの世から旅立ってしまった日

どんなに悲しみにくれていたとしても、彼らは彼らの舞台に立ちます。

舞台やテレビで、そしてラジオで。

彼らは笑い、軽口をたたいてみせます。

それが彼らの選んだ、叶えたいと想う物語の一部だからです。

悲しくても誰かを笑わせる仕事ならば笑ってみせる。

それは想像を絶する努力で作り上げられているものです。

そして、生きて新しいものを表現し続けることは生きている者の役割。

旅立ってしまった仲間の分も背負って、彼らは表現しつづけるのです。

もがき苦しみ想いを滾らせて

声を張り上げ 肩を震るわせ
目を見開いて赤い血をたぎらせて
生々しく書き上げてく 自分だけの生き方を
夢なんて見なけりゃ苦しまない
それでもこうしてもがいて行くしか無い
あの日踏み外したレールの向こう側に
刻みつけるこの轍

出典: サントラ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

声や身体で表現を伝えるラッパーや俳優。

ですが、そうやって夢を追っているのは彼らのような表現者だけではありません。

全ての夢を追う人が、そうして苦しみながら自分の生き方という物語を綴っています。

強い夢を持つほど、そこに辿り着くための道のりは苦しくなります。

それでも夢を諦めないなら、思いを滾らせてもがいて進んでいくしかないのです。

いわゆる「レールに乗った生き方」というものがあります。

普通に学校を卒業し、仕事をして暮らしていく。

それはいわば自由のないかわりに苦しむことも少ない生き方なのでしょう。

けれど夢を追うことを選んだ以上、楽だったかもしれない生き方の向こうに自分の生き様を刻んでみせる。

そう想いを滾らせながら、彼らは今日も物語を紡ぎ戦うのです。

夢を追う全ての人へ

ライツ カメラ いくつもの夜
いくつものシーンといくつものカット
ライツ カメラ いくつもの朝
いくつものウソといくつものファクト
ライツ カメラ いくつもの目
行き着く先ならいくつもの末路
ライツ カメラ いくつもの耳へ
一枚の素肌から アクション

出典: サントラ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

「ライツ、カメラ、アクション」は、撮影の開始時を表現する言葉です。

ライトが当たりカメラが回る。

その緊張感を何度もくり返すように重ねられるリリック。

何度も何度も繰り返す表現との戦い、自分との対面。

夜と朝を繰り返し、数え切れない場面を越えて、嘘の世界に本当の自分を滲ませて。

様々な人生を演じ様々な終わりを表現して、それを世界中の目へ耳へと届ける。

一人の人間の身体ひとつで、悩みを抱え覚悟を決めて彼らは表現と向かい合います

そして「アクション」の言葉がかかった瞬間に、彼らは物語の主人公に生まれ変わるのです。

あの日踏み外したレールの向こう側に
刻みつける物語

出典: サントラ/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

このナンバーのタイトルは「サントラ」。

それはこの歌が、生きて夢を追い続ける全ての人の物語のために作られた一曲だからです。

物語を彩る音楽が「サウンドトラック」。

苦しみ夢を追い、生きて前に進む。

自分の人生という物語を描き続け、最後はレールの上の人生を越えた場所へ刻みつける。

そんな生き方を選んだ二組の表現者から、全ての人々の物語を彩るために作られた一曲です。

どうか夢を追うのが苦しくなったときは、この一曲を聴いてみてください。

苦しみながら同じように夢を追い生き続ける存在がいる。

その想いが感情を揺さぶり、あなたの物語に寄り添ってくれます。

楽曲情報をまとめてチェック!

2019年の「菅田将暉のオールナイトニッポン」での菅田の言い間違いから始まったコラボレーション。

彼らのここまでの軌跡を辿ってみましょう。

当初は「今夜はブギー・バック」のような曲にチャレンジしたい、という菅田の希望から始まったこの企画。

互いの多忙やDJ松永のDMC優勝も重なり、期間を経て2020年のリリースとなりました。

両者はゲスト出演やプライベートでの交流を重ねてきました。

そして2020年6月29日に「菅田将暉のオールナイトニッポン」でフルサイズが初オンエア。

Creepy Nutsの二人がゲスト出演し、7月1日には配信リリースとなりました。

日本テレビ系の情報番組「スッキリ!」の7月テーマソングにも選出されています。

MVは二組の出会うきっかけとなった「オールナイトニッポン」の放送ブース内での撮影です。

「この時間は僕、菅田将暉がお送りしております」という言葉は、リスナーならお馴染みの始まり方。

「栗」「ピーナッツ」「すだち」が置かれた遊び心あるブースや、幼少期の写真も必見です。

Creepy Nutsと菅田将暉の名曲にも深く迫る

Creepy Nuts×菅田将暉【サントラ】歌詞の意味を解釈!物語は何故追いつくの?滾る想いに迫るの画像

それぞれでも活躍を続けるCreepy Nutsと菅田将暉。

両者を繋いだのがラジオ「オールナイトニッポン」です。

実はCreepy Nutsはお笑いコンビ「オードリーのオールナイトニッポン」ともコラボした楽曲を制作しています。

ラジオリスナーならふふっと笑ってしまう小ネタを込めたリリックとMVが印象的な「よふかしのうた」。

コラボ曲としてのみならず、夜の気分が上がるナンバーとしても魅力的な一曲です。

2019年5月29日よりMVがフル公開となったCreepy Nutsの楽曲【よふかしのうた】。この楽曲は、ラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー』のテーマソングに起用されました。またMVもオードリー春日の“むつみ荘”で撮影されたことで話題に。眠れない夜のお供にしたい楽曲の歌詞をご紹介します。

Creepy Nutsの研ぎ澄まされたリリックセンスと幅広い音楽性。

それらをまとめて楽しみたい方に、おすすめランキング形式でまとめました。

ラップとしてのレベルの高さはもちろん、メロディの魅力や遊び心もたっぷり楽しめる彼らの音楽。

日本語HIP-HOPの最先端を彼らと一緒に駆け抜けましょう!

個人での活躍ぶりも素晴らしい1MC・1DJユニット、Creepy Nuts。今回は、ファン目線で選んだおすすめの人気曲を、ランキング形式で紹介していきます!