『irony』
SUPER BEAVERの楽曲がサブスク解禁!
2019年1月23日よりSUPER BEAVERがサブスクリプション・サービスでの楽曲配信を解禁しました!
手軽にSUPER BEAVERの楽曲を持ち運ぶことができるのはファンにとってこれ以上ない嬉しいニュースです。
さすがに全曲とはいきませんがヒットシングルを中心に人気曲はほぼ網羅。
渾身のロカビリー・ソング『irony』
SUPER BEAVERの楽曲では珍しいロカビリー調で演奏される『irony』。
2017年発表のミニアルバム『真ん中のこと』に収録されています。
『真ん中のこと』といえばドラマ主題歌ともなった『ひなた』を収録していることでお馴染みです。
MVで公開されたのは「歓声前夜リリース・ツアー2018〜初めての、ラクダ運転〜」豊洲PITでの映像。
監督は『ありがとう』で2種類のMVを制作した池田圭が務めています。
ぶーやんが目の前で歌っているような臨場感溢れる映像が迫力満点です。
“アイロニー=皮肉”と名付けられた楽曲、果たしてどのような内容を歌っているのでしょう?
ここからは『irony』の歌詞に込められた想いを徹底的に解説していきます。
大人の恋
友でもない 恋人でもない
ふたりの今に名前なんて無い あえて言えば独占欲
始まらない 目的地もない
でも捨てられなくなってるから 穴埋めるだけ
出典: irony/作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太
『irony』のテーマはずばり「大人のリアルな恋愛」です。
最初にご覧いただきたいのがサビで表現される2人の不思議な関係性。
友達以上で恋人未満、そして出発点さえも曖昧なままに繋がった宙ぶらりんな気持ちが綴られています。
“アイロニー=皮肉”たっぷりに語られる2人の空虚な繋がりをSUPER BEAVERはどのように描くのでしょう?
恋の駆け引き、それは...
駆け引きなんてさ
恥をかかないための
陣取りゲームでしょう
恋に恋してる
なんて本当うまいこと言ったもんだよなあ
出典: irony/作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太
人類は進化の過程で様々な感情を手にしてきました。
本能に依拠した怒りや悲しみ、慈しみといった心の揺らぎ。
その中でもっとも不思議なのものが他人を愛しいと感じる理屈では説明できない感情です。
『irony』の歌詞は自身の内面を俯瞰するような主人公の独白で構成されています。
互いの心の探り合い、恋愛感情に対しての疑問などをさながら傍観者のように語っていくのです。
恋愛とは他者と他者が密接な関係を構築していく過程だと考えることができます。
その中で交差するのは自分が「傷つきたくない」から相手を「傷つけない」という互いの戦略です。
SUPER BEAVERはその行為を3行目でゲーム=勝負だと表現します。
恋愛は「ライアー・ゲーム」?
終電間際の優しさなんて
空っぽだって知っている
お互いに
「騙されてあげた」なんて
本当うまいこと言ったもんだよなあ
出典: irony/作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太
恋愛映画やドラマでは美しく描かれるであろう恋人が逢瀬した後の別れのシーン。
通常、こういったシーンでは互いを思いやりつつも離れたくないという感情を表現するものでしょう。
しかしSUPER BEAVERはその行為にさえ空虚さを感じてしまうのです。
互いの感情が微妙にすれ違っていく様子を客観視してまた感嘆します。
そして恋愛とは「ライアー・ゲーム」なのだと表現しているのです。