【Official髭男dism/SWEET TWEET】MVの女の子は誰？遠距離恋愛を歌う歌詞を解釈

確かに私たちが今暮らす現代は、とても便利な時代となりました。

顔を見なくても、声を聞かなくても。

LINEやSNSという文字だけの方法で、簡単に相手と意思疎通を交わすことだってできてしまいます。

だからこそ、顔を見て話す、相手の声を聞いて話す、ということがとても特別なようにも感じられますよね。

逆にそれだけの理由がないと顔を見て、声を聞いて話す、ということへのハードルが上がったともいえるのですが。

遠距離恋愛をする2人を阻む、遠い距離。けれど2人にとって、その距離を一気に縮める方法。

それが顔を見て、声を聞いて話をするということなのでしょう。

電話をしたいと相手に告げる事は、少し勇気がいりますし、人によっては恥ずかしいことです。

なぜなら、それは自分が相手を好きだと言ってしまっているようなものですから。

けれどその恥ずかしさがあったとしても、君の声が聴きたい、というのです。

その理由は君を誰よりも好きで、愛しているに他ならないから。

「SWEET TWEET」は、切ない遠距離恋愛の気持ちを描いた作品です。

彼女の声が聴きたくなって電話するものの、ダイヤルする指が震えていることから、しばらく電話はしていなかったのかもしれません。

LINEでもリアルタイムに彼女とつながれますが、やっぱり生の声が聴きたいのでしょう。

笑う時だけいつもの声より二音半上がる、というとても細かな描写に、彼女の声を少しでも記憶に焼き付けたいという想いを感じられますね。

もし面と向かって普通に会話をすることが、この2人の当たり前であったとしたら。

相手自身も気づかないようなそんな些細な声色の変化なんて、気づくことはなかったでしょう。

お互いの顔を見て声を聴けることが当然であること。

それは遠距離恋愛の2人にとっては、非常にうらやましい関係性でもあります。

けれど2人はそれが当たり前でないからこそ。

当たり前であれば気付けないような、相手の些細な口癖や些細な表情、声色の変化。

そういった小さな、相手に対しての好きなポイントを見つけることができているのではないでしょうか。

みなさんはどんな歌よりも、愛する人の声が聴きたくなったことってありますか？

毎日のように会っていたり、電話でちょくちょく長話している人は、そこまでは思わないかもしれません。

でも、長距離恋愛では愛する人の声を聴くだけでテンションが上がるのでしょう。

会話の内容はどうでもいいほど、気持ちが浮ついている様子がよく表現されています。

会話を続けたい、というよりも、きっと彼女の声をいつまでも聴いていたかったんですね。

改めて考えると、電話ってとてもすごいツールだと思いませんか？

何千キロ、何万キロも離れている相手の声が、リアルタイムで自分の元に届くんです。

たとえば2人が大好きなテレビ番組や、夜空に浮かぶきれいな満月。

同じものを見ながら、それについて話すことだってできちゃうんです。

けれど悲しいかな、人間という生き物はとても欲張りなもの。

そうやって同じものを見て、一緒に笑ったり怒ったり、話ができるからこそ。

相手の顔や表情を見ながら、相手の温もりを感じながら。

話ができないことが、より一層寂しく切なくもなってしまったりしますね。

学生であっても社会人であっても、昼間は2人それぞれの生活があるはず。

ですから必然的に2人きりで会話ができる貴重な時間は、きっと夜に取られているのでしょう。

本当は早く寝て、明日に備えたいところではありますが…。

遠く離れていてもお互いのことを思い続ける2人には、話題が尽きません。

気づけば三時間も電話で長話をしていたという経験は、誰もが1度ならず経験しているのではないでしょうか？

最後はお互いどちらが先に電話を切ってしまうのか。

そんな小さなことでそわそわしながら、おやすみ、じゃあね、なんて何度もやりとりを繰り返す。

そんな経験も、きっと多くの人が持つものでしょう。