君には 好きな人がいて
なのに ずるいよ
あの日 また連絡をくれて
出典: カタオモイ。/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→
しょっちゅう連絡をもらったり、一緒に遊びに行ったり。
そういうことを繰り返していると相手も自分に気があるのではないかと思ってしまいます。
しかし、必ずしもそうとは限らないもの。
あくまで相手は友人として、接しているに過ぎないのかもしれません。
異性の間では友情が成立するのか、しばしば言われる問題です。
実際に男女間でも親友という間柄はあるでしょう。
そもそも価値観が多様化した昨今、性別にこだわるのは馬鹿らしいかもしれません。
それでも、認識のすれ違いというものはあるものです。
お互いに向けている想いが異なり、片方が苦しい思いをしているのは往々にしてあるもの。
どちらかが悪いわけではないでしょうが相手は自分の気持ちも知らずに無邪気に笑いかけてくる。
ひょっとすると、好きな相手への思いを語っているのかもしれません。
相手は平気な顔で自分だけが苦しい思いをしているのはやはり、「ずるい」と感じてしまいます。
断ち切ることはできない
会える 会えないも いつも 君の都合
それでも よかった
全てが途絶えてしまうよりは
出典: カタオモイ。/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→
突然気になる人からの連絡。
どんなに些細な用事だったとしても、思う人からならば舞い上がってしまうもの。
しかし、それも相手の気持ちを知るまでは。
好きな人がいるのにわざわざ勝手な都合で自分に連絡をしてくる。
それはとても勝手でずるいことだと思えてしまいます。
しかし、本当に苦しいのならば関係を断ってしまうというのも一つの手です。
それを恐れて繋がりを保とうとするのも見る人によっては「ずるく」うつるかもしれません。
確かにそれは運命だった
どんな間柄であっても必ず出会いというものがあります。
その時どう思ったかどう感じたかは人それぞれ。
第一印象は大切ですが、その印象がずっと続くというわけではありません。
関係性は自然と変わっていくものです。
戻らない過去を夢見て
初デートはラーメン屋 でもなんでか 世界がキラキラしてた
帰り道は 俺の車でドライブ 嘘みたいに弾んだ会話
出典: カタオモイ。/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→
この一文を見るとこの2人は付き合っていたのではないかと思います。
とはいえ、これが片思いの歌と考えると実際は違うのでしょう。
ただ2人で遊びに行ったことを指してデートといっているのかもしれません。
仲の良い友人同士ならばないというわけではないですから。
恋人同士だとすると初デート先がラーメン屋というのはちょっとしっくりきませんしね。
しかしたとえその場所がラーメン屋だったとしてもその時は高級フレンチに負けないくらいのご馳走だったのでは。
恋の始まりは楽しくキラキラしているもの。
この気持ちのままずっといられたのならば幸せだったのでしょう。
人との出会いは
その夜 仲間に 電話して惚気た 俺は
絶対に これは運命だ なんて言ってた
あの頃に戻れたら
出典: カタオモイ。/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→
好きになってその人と一緒に出掛けて。
これで舞い上がらないほうが無理というものです。
親しい仲間に運命だと語る彼の脳裏には2人並んで歩く風景が映し出されていたのではないでしょうか。
人との出会いは自分の力だけではどうしようもできないもの。
その時その場所で会わなければ見知らぬ2人のままです。
そう考えれば、だれかとの出会いは確かに運命の出会いなのでしょう。
しかし、出会いが運命だったとしても運命の相手とは限りません。
何も知らないまま、運命だと喜んでいた無邪気な頃に戻れたら。
それは、決して叶わぬ願いです。
けれども、そう考えてしまうほど思う相手に出会えるというのも一種の運命なのかもしれませんね。
「好き」は自分ではどうしようもない
理性と感情は別のものです。
どんなに見た目で制御できているようでも完璧に殺すことはできません。
恋心はその最たるものではないでしょうか。
新しい恋が見つかれば忘れるというけれど
これ以上 人を好きになるなんて
今の俺には 考えられないから
今も 変わらない 変えられないんだよ
出典: カタオモイ。/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→
新しい恋が見つかれば忘れると言います。
それはきっと真実なんでしょう。
人の心は移り気であっちこっちにと行くものでもあるからです。
痛みは時間とともに流れていくものでもあります。
しかし、その新しい出会いがそうそう転がっているわけでもありません。
その出会いがない限り想いが塗り替わることはなく苦しいままなのです。
「今」は新しい恋を考える余裕がなく人をこれ以上好きになることも考えられない。
「いつか」はあるかもしれませんがその「いつか」は遠そうです。
それとも「いつか」はないのでしょうか。
先のことは誰にもわかりません。