3rdアルバム「感情エフェクト」より「CONVINCING」を紹介!あの頃のワンオクは?
今回紹介するのはONE OK ROCK(以下ワンオク)の3rdアルバム「感情エフェクト」より「CONVINCING」という楽曲。
「感情エフェクト」がリリースされたのは、ワンオクがデビューした翌年の2008年11月12日です。
デビューから約1年半で3枚のアルバムを出しているというのはかなりのハイペース。
スタートダッシュと言わんばかりに、ガムシャラに突き進んでいた彼らの姿が目に浮かびます。
そしてこの頃の彼らの動きが実に興味深いんです!
シングル曲が収録されていないのは?
前回に引き続き、シングル曲は一曲も収録されていない。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/感情エフェクト
なんとこの前作の「BEAM OF LIGHT」にも、「感情エフェクト」にもシングル曲が一切収録されていません。
シングルで耳にしていて「あの曲が入ってるなら」という動機でアルバムを購入する方もおられますよね。
それに対してこれはかなり挑戦的だとは言えないでしょうか。
まるで「1曲ずつ出すよりドカッと一気に出した方がみんな嬉しいでしょ!」とでも言うかのよう。
それぐらい、息をつく暇もなく曲作りが行われていたことも物語りますね。
シンプルなアレンジが良曲を物語る「CONVINCING」
「CONVINCING」はまさに当時の彼らを表したような「突き進む」ようなイメージを受ける1曲。
サウンドは疾走感の溢れるストレートなロックといったところ。
シンプルなアレンジが、回りくどいことをせずとも引き立つ曲の良さを物語っていますね。
カラっと夏らしいイメージのAメロに、囁くように憂いを帯びたBメロ。
そこからのサビで力強く訴えるメッセージにはなんとも惹き付けられます。
「CONVINCING」ってどんな意味なの?
続いては「CONVINCING」というタイトルについて。
「CONVINCING」は直訳すると「説諭」という言葉になります。
説諭とは、間違っていることに対して教え諭すという意味。
いかにも物々しいイメージのタイトルですが、それ故に彼らの真剣みも伝わってきます。
いろんな視点からの説諭が込められている!
タイトルの意味はわかりましたが、問題は楽曲の中でどのように使われているのかということ。
聴き手に対して教え諭すということなのでしょうか?
ワンオクほどのアーティストともなれば、それも説得力があるのかもしれません。
しかしこの曲はそんな頭ごなしな内容ではないんです。
楽曲から感じるのは、流れに沿って「自分はこうだった」「こんなヤツもいる」「だからこうだ」と順を追って腑に落としてくれるからこその説得力。
そして「説諭」という言葉にしても、いろんな視点からの興味深い例えや、皮肉のような物言いがあって引き込まれます。
ここからその内容を和訳すると共に解釈していきましょう!
様々な説諭が込められた歌詞を解釈!
夢を諦めることを諭す他人からの説諭
I know I was not a dreamer
But I lost something somehow anyway!
I don't care 'bout what they say
Whatever whoever tells me something
Never stop! until the end
ここで折れるほどやわじゃない
It's so wrong!!
出典: CONVINCING/作詞:TAKA 作曲:TAKA
「僕は夢追い人なんかじゃなかったんだ そのことは自分が一番よく知ってるよ
アイツらが言うことは気にしない つべこべ言うヤツは誰だってそうだ
やり遂げるまで決して辞めない ここで折れるほどやわじゃない
そっちが間違ってるんだろ!」
ここまでが和訳です。
主人公は懸命に夢を追い掛けているつもりで居たものの、まだまだ本気になり切れていない自分に気が付いたのでしょう。
そして自分がまだまだやれると気付いた主人公は、周りが水を差すようなことを言っても気にならなくなりました。
中には真剣にアドバイスをくれる人もますが、やらないうちから夢を諦めるように諭すような人というのは大抵他人事です。
「説諭」を表すタイトルはそういう人たちを皮肉ったもの。
どうするのが一番自分のためになるかというのは、自分と向き合うことで自然と見えてくるものではないでしょうか。