様々なアーティスト形態がある中で、バンドはCD販売とライブ活動が主軸です。
しかしデジタルが主流となっている現在、音楽はCDショップに行かずとも聴けます。
ライブハウスに行かずとも、動画でライブを配信してくれるバンドもいます。
アマチュアバンドでさえデジタル音源を配信する時代です。
もちろんtetoだってストリーミング配信をしていますし、ダウンロード販売も行っています。
時代に即した活動だといえるでしょう。
でもこれから先、tetoがライブ活動をデジタルに移行したり縮小する可能性は低いように感じます。
なぜなら、彼らにとって「泥臭さ」が魅力のひとつだからです。
対バンをやって相手に実力を見せつけ、ファンを煽り、熱量を伝える。
これはデジタルでは叶わないアナログ的な活動です。
事務所のソファやスタジオのブースに座っていても何も生まれません。
彼らは自らの足で自らの音楽を届けに行く泥臭さを、決して捨てることはないでしょう。
転がったマイクの高さに合わせて泥まみれになりながら歌う小池貞利の姿。
全国津々浦々のマイクに向かって泥臭く進んでいくtetoを感じます。
tetoがこのアクションに何の意味も持たせていないとしても、ファンとしてはそのように受け取れるシーンです。
純文学のような歌詞も魅力の『夜想曲』
演奏シーンでMVを製作するのであれば、ライブ映像を切り取って使うこともできます。
しかし演奏シーンをあえて撮影しているということは、MVの所々に何らかの意味を持たせているのではないでしょうか。
今回はサビの歌詞のみを抽出してご紹介いたしました。
しかし、小池貞利の動きに気を取られている間のAメロ、Bメロの歌詞は、まるで純文学のように美しいのです。
ぜひ耳を澄ませて聴いてみてください。
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