抜けだせない束縛

心ここにあらず

誰にも会わずに
ここで過ごそう
ガラス細工の時を
二人過ごそう

出典: 限界破裂/作詞:hide 作曲:hide

僕と君の関係はまだ終わりません。

きっと最初のうちは君が外へ行くことも許していたのでしょう。

夜だけ一緒にいて、そこで愛を確かめられれば満足でした。

しかし1行目に注目すると、僕は君の行動を完全に制限したとわかるのです。

もちろんこれは君の交友関係を断ち切るため。

君を悲しませる友人、君を泣かせる恋人と一緒にいたって幸せになれない。

君を本当に幸せにできるのは僕自身だと、根拠のない自信行き過ぎた束縛に繋がりました。

当然この関係性に本当の愛などありません。

3行目「ガラス細工」という言葉がこれを的確に表現していますね。

普通の感覚であれば、ガラス細工がぶつかれば割れてしまう・痛い・危険だと思うでしょう。

しかし僕は違います。

透き通ったガラス細工が重なるとは、なんて美しいのだろう。そう思うのです。

こうした歪んだ認知が僕に「君を守っている」という大義名分を与えているのでしょう。

永遠を願う僕

過ぎた夜の数を
数えずに過ごそう
君と集中治療
続けて行こう…
…そして君は僕のクスリになる

出典: 限界破裂/作詞:hide 作曲:hide

終わりが見えない深い絶望感を与えるフレーズです。

3行目の言葉からも、この先に待ち受ける苦しい未来が想像できてしまいますね。

しかし僕にとっては違いました。幸せに満ち溢れた未来を描いているのです。

今回は娘を愛した父の歪んだ愛情を描いた作品、【限界破裂】をご紹介しました。

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最後にOTOKAKEに掲載している、hideさん関連記事をご紹介します。

まずはhideさんのことをもっと知ってほしい!

彼のことを徹底解説した記事をご覧ください。

ヴィジュアル系というジャンルを創り出し、90年代を代表するモンスターバンドとなった、X JAPANのギタリストとして不動の地位を築いたHIDEとはいったいどんな人なのか。 未発表曲であった「コギャル」の発売、ドキュメンタリー映画「JUNK STORY」の公開など、再び注目が集まってきている彼の魅力に迫ります!

ROCKET DIVE】【ever free】とともに三部作としてリリースされた楽曲の解説記事です。

内容が自殺を示唆している?!としてhideさんの死と関連付けられたこともありました。

実際には厳しい世の中の様子を表現しつつも、前向きなメッセージを投げかけています。

そんな風に話題を呼んだ楽曲歌詞をお楽しみください。

X JAPANのギタリストであり 永遠のサイボーグロッカーである hide。 その代表作 ピンクスパイダー の歌詞を紐解いてみます。 ぜひ楽曲を聴きながら 辿るように 読んでいただけると幸いです。

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