抜けだせない束縛
心ここにあらず
誰にも会わずに
ここで過ごそう
ガラス細工の時を
二人過ごそう
出典: 限界破裂/作詞:hide 作曲:hide
僕と君の関係はまだ終わりません。
きっと最初のうちは君が外へ行くことも許していたのでしょう。
夜だけ一緒にいて、そこで愛を確かめられれば満足でした。
しかし1行目に注目すると、僕は君の行動を完全に制限したとわかるのです。
もちろんこれは君の交友関係を断ち切るため。
君を悲しませる友人、君を泣かせる恋人と一緒にいたって幸せになれない。
君を本当に幸せにできるのは僕自身だと、根拠のない自信が行き過ぎた束縛に繋がりました。
当然この関係性に本当の愛などありません。
3行目「ガラス細工」という言葉がこれを的確に表現していますね。
普通の感覚であれば、ガラス細工がぶつかれば割れてしまう・痛い・危険だと思うでしょう。
しかし僕は違います。
透き通ったガラス細工が重なるとは、なんて美しいのだろう。そう思うのです。
こうした歪んだ認知が僕に「君を守っている」という大義名分を与えているのでしょう。
永遠を願う僕
過ぎた夜の数を
数えずに過ごそう
君と集中治療
続けて行こう…
…そして君は僕のクスリになる
出典: 限界破裂/作詞:hide 作曲:hide
終わりが見えない深い絶望感を与えるフレーズです。
3行目の言葉からも、この先に待ち受ける苦しい未来が想像できてしまいますね。
しかし僕にとっては違いました。幸せに満ち溢れた未来を描いているのです。
今回は娘を愛した父の歪んだ愛情を描いた作品、【限界破裂】をご紹介しました。
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