ギター弦について
ギタリストを悩ます要素の一つ、
それはギター弦の種類の多さです。
無数のメーカーが様々な種類の弦を販売しているように、
ギターにおける弦はまさに命といってもよいほど大切な構成要素の一つです。
サウンド、寿命、そしてプレイアビリティに大きく影響する弦について、
今回は種類ごとのメリット・デメリットを解説しながらおすすめをご紹介していきたいと思います。
エレキギター弦の種類
ニッケル
50円玉や100円玉の材料にもなっているニッケルです。
昔から様々な物に使われており、
加工しやすく、耐食性も強い(錆びにくい)のでエレキギター弦にはピッタリな材質です。
実際、エレキギター弦を探してみると圧倒的にニッケルワウンドの表記の物が多いかと思います。
主なメーカーではアーニーボールやダダリオなどが昔から製造しており、
セットでも500円前後と比較的安く購入することが出来ます。
コスパを求める方にはお勧めのタイプになります。
ステンレス
台所のシンクから航空機にまで使われているステンレスです。
非常に錆びにくく堅い素材です。
あまりメジャーな材質ではないですが、
それゆえの独特なサウンドを可能にしてくれます。
コーティング弦
通常、ギター弦と違って加工後に特殊なコーティングを施したタイプの物をまとめてコーティング弦と呼びます。
この処理の一番のメリットは、
錆を抑える効果があるためとにかく長持ちする!という点にあります。
手汗が多い方は迷わず、
相当タッチやサウンドにこだわりがある場合を除いてコーティング弦を使用することをおすすめします。
今までの錆は何だったのかと思うほど錆びにくいです!
しかし、デメリットもあり、
コーティング処理によってプレーンな弦と比べると独特な手触りになるため好き嫌いがハッキリと出るタイプとも言えます。
ちなみに筆者は長期的にみるとコスパが良いので昔からずっとエリクサーの弦を使用しております。
ゲージについて
弦のゲージは弾きやすさを決める重要な要素!
ギター弦を見ると同じようなパッケージでもそれぞれライトやレギュラーといった言葉と数字が書かれているのに気づかれると思います。
これは、
弦のゲージ(太さ)を表すもので小さい数字から大きい数字が一弦と六弦を表しておりそのセットがどういう構成になっているのかを示しています。
感の良い方はお気づきかもしれませんが、
一般的には弦は細いほうが弾きやすいので自然と細いゲージセットの物がバレーコードも簡単です。
しかし、
弦の細化はメリットだけではなくテンション(弦を張る力)の低下を引き起こします。
なので、
ある程度のテンション感を求める方や変則チューニングなどで本来よりも低いテンションになってしまうセッティングには向いていません。
この問題は上記のコーティング弦の項目で話したように、
特定の弦だけ他のセットと組み合わせて使うなどして解決するほかないでしょう。
おすすめギター弦を紹介!
Elixir エリクサー エレキギター弦 NANOWEB Super Light .009-.042 #12002 【国内正規品】
最小ゲージでバレーコードも簡単に!
コーティング弦の老舗、 エリクサーです。 こちらはスーパーライトゲージで、 .009~0.42の極細の構成になってます。 初心者が一番初めにつまづくバレーコードもこの細さなら楽に抑えれるのではないでしょうか? ただ、 メタルや最近主流のラウドロックなどでよく使われるドロップチューニング(六弦を一音下げにすることでバレーでパワーコードを可能にするチューニング)ではテンション不足に確実になってしまいます。 解決策としては別途で6弦だけ太いものを用意して混ぜて張るなどするほかないのでご注意を。