どんなに不景気だって
恋はインフレーション
こんなに優しくされちゃ みだら
出典: http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Vocal/8866/musume/cd/love_machine.html
冒頭のR&Bのようなフレーズからいきなり元気の出る曲調へと変わります。 そしてあのフゥフゥという囃子詞が冒頭から出てきます。 それだけではありません。この曲はまるで囃子詞でできているようです。 不景気な世の中で、人々は辛い思いをしています。 でも恋はインフレーションのようにどこまでも高くそしてみだらにあがっていきます。 「真夏の光線」で愛のきっかけをつかんだふたりが、愛の絶頂へとむかう。 そういう隠された物語もみえてきます。
恋愛って いつ火がつくのか
DYNAMITE 恋はDYNAMITE
出典: http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Vocal/8866/musume/cd/love_machine.html
そうこの時、いつこの恋愛に火がついたのか自覚はありません。 そして恋はDYNAMITEだという表現をしています。 どこかで火がついて、今、炸裂しているのです。
モーニング娘。はつんくの歌を歌うグループとして誕生しました。 次にモーニング娘。のメンバーと、つんくの思いが行き交うグループになっていったのではないかと思います。つんくはインタビューで、メンバーとは恋愛しないとはっきり言っています。そしてそういう気持ちがわきおこったら、それは歌にすると言っています。そういう感情の表現が純粋な歌になっているのだと思います。
その気持ちが爆発するころ、モーニング娘。は日本の多くの人の気持ちを歌うグループになっていったのです。
1999年は就職氷河期
1990年代の後半から就職氷河期と呼ばれる時代が続きました。若者は就職したくてもできない。そういう状態にあり、日本の景気はバブル崩壊後、とてもひどい状態が続きました。そういう冷たい時代を愛の歌で吹き飛ばそう。そういう気持ちがつんくの中にあったのかもしれません。
日本の未来は (Wow x4)
世界がうらやむ (Yeah x4)
恋をしようじゃないか! (Wow x4)
Dance! Dancin' all of the night
出典: http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Vocal/8866/musume/cd/love_machine.html
愛と日本の未来。個人的なものと大きなものがひとつになっている凄い歌詞です。 それをひとりではなくみんなで歌うというグループならではの高揚感。 音楽で日本の未来をよくしてみせる。そういうポジティブな力を感じます。
モーニング娘。がしっかりとつんくと手に手をとって個性を持ったモーニング娘。という存在になった瞬間だと感じます。 確かに歌っているだけで元気になるような気がします。 落ちこんでいる場合じゃなくて、踊ろう! そういうパワフルな励ましが響きます。
至高の境地。「ハッピーサマーウェディング」 2000年5月
ワォ!
ア- 父さん母さん(ヤイヤイヤ-)
ア- 感謝してます(ハイ!ハイ!)
ア- たくさん心配(ヤイヤイヤ-)
ア- かけてゴメンね(ハイ!ハイ!)
一生懸命 恋しました(Fuwa Fuwa Fu-!)
Thank You
出典: http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Vocal/8866/musume/cd/love_machine.html
パラッパラ〜、パラッパラというかけ声とともに、父や母へ感謝を伝えるウェディングソング。 ここでも囃子詞のオンパレードです。 この曲は結婚式の余興でも大人気なのだそうです。 ここまでみてきたモーニング娘。という存在が、結婚の歌を歌うことで思いの成就をしています。 同時に国民的なグループとしての地位も手にしています。 幸せが全編にみなぎっています。
幸せとは難しく考えるものではなく、言葉にすらなっていない歓喜なのだと曲全体から伝わってきます。 個人的にはB.B.クイーンズの「おどるポンポコリン」と双璧をなすもの凄いポップソングです。 ひょっとすると愛とは言葉にはならないものなのかもしれません。
ポップソングの極み・「踊るポンポコリン」とは?
テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」の第1期エンディングテーマ曲。社会現象になった超有名曲だが、タッタタラリラ〜など現代の囃子詞ともとれる意味不明のフレーズを連発しているところに、モーニング娘。との共通点もありそう。