『START IT AGAIN」ってどんな曲?

『START IT AGAIN』をAK-69が奇跡と語る理由とは!?歌詞&PVも解説!の画像

AK-69

『START IT AGAIN」はアルバム「The Independent King」に収録されている曲です。

「The Independent King」は2013年1月9日に発売されたAK-69にとって7枚目のアルバム。オリコンチャート5位を獲得。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/The_Independent_King

切ないピアノのトラックにのせてAK-69がライムする『START IT AGAIN』。ギターを使うなどのロック色の強いトラック。

挑戦がテーマの曲です。

『START IT AGAIN』はAK-69にとって特別な曲です。ただ単に「よい曲ができた!!」という感想ではなかったそう。

曲が誕生した瞬間に「奇跡」と感じたそうです。これまでの人生のいろいろな思いがしっかりと宿ったと感じたからです。

本当にAK-69にとって本当にかけがえのない曲になったとのこと。 

AK-69の楽曲は多くのプロ野球選手やプロボクサーに愛されており、野球の試合での選手の登場曲として使用されています。

それでは奇跡のつまった『START IT AGAIN』の世界を見ていきましょう。

『START IT AGAIN』の歌詞をチェック!

深掘り

履くNike 外は雪 真っ白い息
挿せないKey 消せない火 消す前に
そのエンジン 修理開始 繰り返し
振り出しに 繰り返し
セル回し このマシン 知る名シーン
でもめくるて新しいページ
いつの間にか してた弁解
夢の在処に見えた限界
さあ続けようレースの続きを
てめぇに果たし状綴る Late night
開けるガレージ 夜中の零時 甦るあの頃のアベレージ
火を入れろ きしむV8
陽炎に揺れるFame

出典: START IT AGAIN/作曲:AK-69 作詞:AK-69

「Nike」「雪」「息」と「き」の音で韻を踏んでいます。ヒップホップは言葉をリズムに乗せるので韻を踏むのが特徴的なスタイルです。

韻を踏むことでリズムに勢いがつきますので曲の表現の幅が広がります。韻の踏み方でそのラッパーのスキルが分かりますね。

ロールスロイスやフェラーリなど車好きなAK-69らしい言葉が並びます。

「セル」「マシーン」「V8」「エンジン」などの車の用語を用いて心情を綴っていますね。

自分の好きなもので歌詞を書けば自然とパワーが生まれます。理にかなったやり方です。

人生への挑戦を車のレースに例えています。

限界が見えてもそこからが勝負だと力強く言葉を放ちます。

サビ

一度燃え尽きようとも 再起不能でも
こいつの火は消えない 再び宿る鼓動
甦る映像 本当は怖かったAll night
さあそのセルを回せ All right?
くだらねぇ意地を捨てたShow time
悲鳴をあげるピストン 迫り来るコーナー
You start it again

出典: START IT AGAIN/作曲:AK-69 作詞:AK-69

このサビはラップではなく歌って表現しています。

ラップと歌の組み合わせで聴きやすくなっています。ラップのみだとどうしても単調になってしまうことを防いでいます。

この方法がAK-69の人気の秘密かも知れません。

傷ついたり、諦めたりしてしまうことは人生に何度でもありますよね。

それでも人生は残酷に続きます。

そんな時に逃げるのか立ち向かうのかで人間の価値が決まります。

『START IT AGAIN』というタイトル通り、再びやり始めるのです。

燃え尽きても、ボロボロになっても心の奥底の炎は決して消えていませんから。

恐怖や意地を乗り越えて再び歩き出すのです。

『START IT AGAIN』をAK-69が奇跡と語る理由とは!?歌詞&PVも解説!の画像

忘れちゃねぇあの興奮 夢ん中であの日辿る
覚めたくねぇあと5分 目が覚めて見た遠く
言い訳もし疲れた ボロ負けにもとうに慣れた
人は笑う 今なぜか 雪はやがて今は雨さ
この栄光に残る残像 あのカウント スタートの感触
Red zoneまでホラあと何秒 無敵さまるでMurcielago

出典: START IT AGAIN/作曲:AK-69 作詞:AK-69

輝く未来が実現しているかのような感情を夢の中で感じています。

しかし目覚めると厳しい現実。夢はまだ遥か彼方です。疲労感を強く全身に感じます。

自分の不甲斐なさに言い訳をしてしまったこともあります。何度もボロボロに負けて打ちのめされたことも。

「人には笑われてしまって自分の存在意義はどこにあるのか?」と問い続けた日々。

「いつか見返してやろう!」と諦めないで何度も挑戦してきたのです。

さあ、今日もアクセルを踏み込んでメーターをレッドゾーンまでフル回転。

何度倒れても、何度だって立ち上がってやるという意思表示です。

勝利の美酒燃料に 走り続けた街の裏通り
もう疲れたよ思う以上に ガタツくパーツ 廃れる装備
でも開けるガレージ 夜中の零時 甦るあの頃のアベレージ
火を入れろ きしむV8
陽炎に揺れるFame

出典: START IT AGAIN/作曲:AK-69 作詞:AK-69

ガレージに置いてある車を自分に例えている歌詞ですね。

何度も這い上がってきたけど身体(車体)はボロボロ。

しかし、エンジンに火を入れて今夜もレッドゾーンまでふかします。

『START IT AGAIN』をAK-69が奇跡と語る理由とは!?歌詞&PVも解説!の画像

負けなしの頃は 浴びる鳴りやまねぇ歓声
勝てなくなれば そうただの鉄くず それでも
I run forever ここにいる事が証拠
目を閉じれば そうスタートはもうすぐ I already know

出典: START IT AGAIN/作曲:AK-69 作詞:AK-69

人生は山あり谷あり。良いことがあれば悪いこともあります。それが交互に続くといっていいでしょう。

成功すれば人が寄ってきてチヤホヤされます。しかし、落ち目になるとカネ目当ての人はすぐに退散します。

厳しい現実を突きつけられます。そんな時は人を信じられなくなることも。

でも、何があろうとも人生を歩き続けなければいけません。死ぬまで。

この場所に自分が存在する限りいつでも再スタートを切ることができます。

何度でもスタートできるのが人生。

もう終わりだ!と自分で勝手に思っているだけなのです。

誰にでも再スタートできますから未来は絶対に輝かしいのです。