ボカロ神曲「脳漿炸裂ガール」
「脳漿炸裂ガール」は、ニコニコ動画に2012年10月19日にれるりりによって投稿されたボーカロイドオリジナル曲です。
オリジナルバージョンでは、初音ミクとMegpoid(GUMI)が歌いました。
再生回数100万回突破記念の、セルフカバーバージョンでは、鏡音リンと巡音ルカが歌っています。
2012年10月22日には、早くもボーカロイド殿堂入りを達成するという、偉業を成し遂げました。
その後2013年1月11日には、ボーカロイド伝説入り。
アップテンポのビートと、走馬灯のように次々と表れるインパクト大なフレーズが特徴です。
聴けば思わず想像力をかき立てられる、とりとめのない歌詞にも注目が集まり、その内容に関する憶測が飛び交いました。
コミック化、小説化もされました!
「脳漿炸裂ガール」は2013年11月30日、脚本家の吉田恵里香によって小説化されたものが発売されました。
主人公である女子高生の市位ハナが目を覚ますと、同級生たちと一緒に檻の中に入れられています。
そして、「腐った卵の就職活動」という生き残りをかけたサバイバルゲームに参加させられることになります。
そこで市位ハナは、正反対の性格の同級生稲沢はなと協力してゲームの攻略に挑みながら友情をはぐくむ、というストーリーです。
コミックとしては2014年3月27日に、「地獄型人間動物園〜第一章〜 脳漿炸裂ガール」が登場しました。
こちらは、アイドルになるために上京してきた女の子が主人公。
スカウトされてからの悲劇を描いたものです。
高額なレッスン費を支払うために、風俗でアルバイトしなければならないというドロドロした内容になっています。
2015年には、角川書店の月刊マンガ雑誌『ヤングエース』で「脳漿炸裂ガール」が連載開始しました。
こちらは、ごく普通の男子高校生の浮葉いなせが主人公です。
人間の脳を食べるバケモノに、襲われたことからストーリーが始まります。
そして、同じ高校に通うまるとともに戦うという物語です。
「歌ってみた」も続出!
「歌ってみた」も続々と投稿されました。
アンダーバー、天月、伊東歌詞太郎、びびあん、コニー、ぐるたみんなど、人気の歌い手によるカバーアルバムもいろいろと発売されています。
人気ボカロ曲を男性声優が歌うコラボCD「EXIT TUNES PRESENTS ACTORS3」では、蒼井翔太と増田俊樹が「脳漿炸裂ガール」を歌いました。
2015年に実写映画化
「脳漿炸裂ガール」は、ボカロ曲で初めて実写映画化もされています。2015年7月に全国公開されました。
ストーリーはボーカロイド曲の世界観をベースに、小説の内容にオリジナルの要素を加えたものです。
携帯電話を使った不条理なゲームに参加するはめになった女子高生たちの、過酷な運命を描いた内容。
気になる歌詞の意味は?
「脳漿炸裂ガール」を作ったれるりりは歌詞について、あえて意味のない言葉を並べてリスナーに想像させるような内容にしたと語っていました。
ですからここでは、多くのリスナーが解釈した内容をコメントとして歌詞に添えていきたいと思います。
どうでもいいけどマカロン食べたい
自問自答 無限苦言ヤバイ
挫傷暗礁に乗り上げている
前頭葉から新たな痛みを
共有したがる情報バイパス
収束できない不条理 スク水
吐瀉物(としゃぶつ)噴出 妄想デフラグ
前方不注意 顔面崩壊
どうでもいいけどマカロン食べたい
出典: https://twitter.com/bokaro_bot___/status/930452859988033536
早口で歌われるこうしたコトバの数々は、一見したところ意味不明ですよね。
筆者は初めてこの歌詞を聴いたとき、正直ポカンとしてしまいました。
それはともかく、「どうでもいいけどマカロン食べたい」というフレーズが頭に残った、という人が多いようです。
諸行無常のリズムに合わせて
諸行無常のリズムに合わせて
ワンツーステップで女子力上げれば
ゆるふわ草食 愛され給たもうて
そう仰せにては候そうらえども
就職できない無理ゲーパスして
面接ばっくれ交渉決裂
携帯紛失 精神壊滅
(※自律神経に問題があるかもしれません)
出典: https://twitter.com/shuron_/status/783267435319132160