クリスマス・イブRAPとは?

クリスマス・イブRap(KICK THE CAN CREW)の歌詞はクリぼっちを盛り上げる?!の画像

あの名曲『クリスマス・イブ』との融合で生まれた一曲

皆様の中でクリスマスソングと言えばどんな曲が頭に浮かびますか??

マライアキャリー、浜崎あゆみB'zなどなど。人それぞれのクリスマスソングがあるかと思います。

そして、必ずと言っていいほど12月のクリスマスシーズンが到来すると、耳にしたことがあるのが、山下達郎さんの『クリスマス・イブ』だと思います。

まさに、日本を代表するクリスマスソングと言っても過言ではないでしょう。

そんな素晴らしい名曲がKICK TEHE CAN CREWの手によって、新たな曲へと生まれ変わりました。

それが、『クリスマス・イブRAP』です。

いかがでしたか?

この『クリスマス・イブRAP』は、2001年の11月にリリースされた、KICK THE CAN CREWの4枚目のシングルです。

まさに、この時代を象徴するような一曲なのではないかと感じます。

聴いて頂いてお分かり頂けますように、めちゃくちゃカッコいい曲ですよね。

この時代は、RAPが流行り、服装もダボっとしたDJ風のファッションが流行しました。

そんな時代の最先端をいくKICK THE CAN CREWが、往年のクリスマスソングをアレンジしたのですから、それはそれはとても注目されました。

街へ繰り出せば、この『クリスマス・イブRAP』がよく流れていたような気がします。

歌詞の意味を考えてみよう

切ないクリスマスを歌った歌詞

そう雨はだんだんと 白い雪に変わり
また何万個の奇跡がこの街に訪れる夜
その度に今年も変わらねぇ仲間と朝まで
また野郎のみで一年に一度の日祝うなんて異次元に行きそう
大好きなあの娘はきっと…なんて思うと一瞬シット!
場を彩る花もなく 特別な夜はまた終わる
まあ ウザ話も早々に 酒飲み気分上昇し上がってきたぜ体温も
このまま潰れようが I don't know

出典: クリスマス・イブRAP/作詞:KICK THE CAN CREW 作曲:山下達郎

まずは出だしの歌詞から見ていきましょう。

イントロの部分は、あの有名な『カノン』のメロディーもおりこまれ、RAPという新時代の音楽に、クラシカルな要素が含まれるという、なんとも斬新な構成に感銘を受けた方も多いことと思います。

RAPで刻まれるこの歌詞はクリスマスの季節をうまく表現していて、イルミネーションで煌めく街の明かりと大好きな彼女がその場にいない主人公の切ない気持ちがうまく対比されていることがよく分かります。

彼女と一緒にクリスマスを過ごすことができない主人公は、男友達と集まって飲み会をしている様子が分かります。

お酒も進み、楽しく盛り上がるような雰囲気なのはよく分かりますか、やはり彼女のことが気にかかり、心から楽しめていな様子がうまく表現されています。

クリスマスに、恋人がいない人が集まって飲み会を開く光景は、よくあるシチュエーションかもしれませんね。

BGMが不意に変わる
皆に合わせて無理に騒ぐ、踊る
なのに感じた孤独 耐え切れず窓の外をのぞく
あの頃の二人の生活を もう一度くれないか、聖なる夜!?
今日みたいなholy nightに大事な君はもういない
分かってるのに 期待したい どっかでオレだけを待ってるように
一人飛び出す夜の街は 嘘みたく混み合う
雨と心の寒さに凍えながら 立ち尽くす君を求めたまま

出典: クリスマス・イブRAP/作詞:KICK THE CAN CREW 作曲:山下達郎

続いては、こちらの歌詞です。

恋人ナシの輩が集まる飲み会は、どうやらとても盛り上がっている様子です。

主人公もその雰囲気にあわせて無理やり楽しもうと騒いだり、踊ったりするのですが・・・。

ふとそこに寂しさや孤独を感じてしまったことが伺えます。

そんな孤独の中、聖なる夜の窓の外の景色がよりいっそう寒く心までも凍てつけてしまったようです。

そして、それは主人公を現実へ引き戻していくのです。

大事な彼女はもういないことは、分かってはいるけれど、どこかで期待をして、偶然でもいいからと、どこかに淡い期待を持ちつつ、街へと衝動的に駆け出してしまった主人公の逸る気持ちをうまく表しています。

街へ繰り出すと、そこは聖なる夜ですから、いつも以上にカップルで溢れていたのでしょう。

一人ぼっちの主人公と、そのギャップにとても切ない気持ちになります。

もちろん、そこに彼女は現れることはなく…。

一人のクリスマスはこの曲に決まり

長い人生色々あるものです

クリスマスは誰だって大好きな恋人と過ごしたいものですよね。

最近ではそれが当たり前のようになって、雑誌やテレビでもデートプランが紹介されたり、街を歩けばロマンティックな雰囲気も漂い、恋人のいない人は少し肩身が狭いような気持ちになってしまいますよね。

時代の風潮のせいでしょうか?

ここ最近では、日本でも欧米化が大幅に進み、様々なジャンルの商戦も相まってか、人の気持ちまでそれに左右されてしまっているような気がします。

しかし、大切なことは、その時その時の自分の立場で楽しむことです。

つまり、例え、その時に恋人がいてもいなくても、それぞれの楽しみ方があるということです。

長い人生、色々あることを忘れてはなりません。

RAPだからこそ

暗い気持ちも暗くさせないマジック