04 Limited Sazabysって?
バンド名は、ガンダム由来!
2010年からインディーズで活動し、2015年4月、アルバム『CAVE』でメジャーデビューした04 Limited Sazabys。
一風変わったバンド名ですが、この名前の半分は実はガンダム由来。
まず初めにベースヴォーカルのGENがバンド名は”04 Limited○○”にしたいというアイデアを持っていたそうで、ここから広げていったようです。
当時のドラム担当であったUDOが、ガンダム好きの趣味を発揮して「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に出てくる、シャア・アズナブル専用機「サザビー」がいいと提案。
「サザビー」の型式番号が「MSN-04」と、GENのアイデアの”04 Limited”と偶然にリンクする部分もあり、最終的に現在のバンド名に決定したといいます。
ガンダムがバンド名の由来になっているとは、なかなか面白いですね。
2018年3月にはニューシングルの情報も!
なんと4形態を用意!
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らですが、ニューシングルをリリースするというニュースも飛び込んできました。
「Sqall Tour」ファイナルの2018年1月26日、Zepp Nagoyaの最終公演の終了後、発表されたということです。
ファンには、遅れてきたお年玉のようで嬉しいですね。
シングルは「My HERO/夕凪」の両A面となるようです。
この「My HERO」のほうは、実はもうすでに「ドラマ24 第50弾特別企画『オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~』」のOPテーマとして使用されています。
またこのシングルは、12㎝CDの他にも、今ではほとんど見かけない8㎝CD、カセットテープ(!)、7inchアナログ盤という4形態が用意されるということ。
12㎝CDのほかは完全生産限定ということですが、面白い試みですね。
カセットテープや8㎝CDを再生できる機器を持っている方はいったいどれだけいるのかと、ちょっと気になってしまいます。
「fiction」について紹介
アルバム『CAVE』収録
今回ご紹介する曲「Fiction」は、彼らのメジャーデビューアルバム『CAVE』に収録されています。
メジャーデビューアルバムのタイトルに、航空用語で”視界良好”を意味する”CAVE"というタイトルをつけたことに、彼ら一流のエスプリを感じてしまいますね。
自信というか、怖いもの知らずというか、またあえてそれを演出しているというか。
メジャーシーンには、”カモられないぞ”という気持ちで乗り込んできたという04 Limited Sazabys。
それでも、一番自分たちが伸び伸びやれそうだったのがメジャーだったから選んだということ。
しばらくたった今では、気負いなく、みんなで同じ夢を見ているように思えるようになったと語っています。
4曲目の収録曲「Fiction」は、ファンにも人気があり、アルバムの中でも好評を博した曲となりました。
メンバーにとっては、意外なことだったといいます。
あまりわかりやすいタイプのキャッチーな曲ではなかったからでしょう。
でもこの曲を好きになってくれる人が、本当の04 Limited Sazabysを長く愛してくれる人だろうとも語っています。
疾走感がありつつも独特の影を持つような曲調は、本人たちも気に入っているということです。
カーテンの中で繰り広げられる世界
この曲のMVは、メンバーが演奏しているところが存分に楽しめます。
まずは赤いカーテンの引かれたところで、メンバーが演奏していますが、それを超えて進んでも進んでもカーテンが切れることはありません。
その途中では、メンバーがギターを構えていたり、何故かソファーを指し示していたり、バスドラの横で佇んでいたり、みんなで本を読んでいたり。
元の位置まで引いていくと、また全員が演奏しています。
画像が荒くなったり、字幕が流れていったりと、なんだかちょっとドキュメンタリー映画のようでもあります。
カーテンの中の不思議な世界。
終盤では、カーテンはなくなり、スポットライトの照らすステージへと舞台は移ります。
ところどころに挟まれる手振れのような画面の揺れが、臨場感あふれるMVとなっています。
歌詞をチェック!
歌詞も一部紹介しましょう。
大切な思い出繋いであみだくじ
ああ心ふたつに バラバラバラバラ
平凡なストーリー描き神隠し
ああ心見えずに 暗い暗い暗い暗い
自分勝手に切り取って 断面と断面を
おとぎフィクション ノンフィクション
つべこべ言わずに ここに集めて
メロウに重なり微かに観えて来た
世界を 綴って映して
言葉と音が重なり観えて来た
奇妙な 世界だ
出典: fiction/作詞:GEN 作曲:GEN
何を選ぶのか、何を選べは正しいのか。
もしくはどれも大切なもので、選べないのか。
それでも何かを選ばなければならないとき、心は2つに引き裂かれてしまいそうになってしまいます。
自分では選べなくて、運を天に任せたとしても。
それでも、大切な思い出や大切にしているものを、天秤にかけてしまった罪悪感は消えません。
挙句の果てには、どれも手放したくなくて暗い闇へ落ちていってしまうこともあるでしょう。
現実か、そうでないかの区別がつかなくなっても、その結果を全部集めて。
ゆっくり、観えてくるのを待つのです。
奇妙な、けれど偽りのない自分の中の世界を。