nano.RIPE

今年で結成20周年!

【アザレア/nano.RIPE】禁断の恋を描いたアニメ『citrus』の世界観を表現した歌詞を解釈!の画像

今年2018年で、結成20周年を迎えるnano.RIPE。

この春には、20周年を記念して”nano.RIPE 20th Anniversary 2Days ONEMAN LIVE「おもいでのすず」”が開催されます。

2日間の開催のようですが、内容としては1日目は3rdアルバムまでの曲を中心に、2日目はそれ以降の曲という基本構成を予定しているようです。

嬉しいことに、ギターヴォーカルのきみコが、自身のTwitterでファンに聴きたい曲を尋ねていました。

リクエストを受け付ける、というわけではないようですが、セットリストを組む際、考慮してくれるようです。

非常にバラエティに富んだ曲がファンからは挙がっています。

最近のライヴであまり演奏されていないものを聴きたい、そういう声が多いようです。

自分が名前を挙げた曲が演奏されたら、最高ですよね。そのライヴは、ひときわ思い出に残るものとなるでしょう。

ファンの方はダメもとで、自分の演奏して欲しい曲をきみコに伝えてみてはいかがでしょうか。

新曲「アザレア」

アニメ『citrus』のOP曲!

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今回ご紹介する曲「アザレア」は、アニメ『citrus』のオープニング主題歌に起用されました。

このアニメ原作漫画は既刊の7巻までで累計80万部を突破する、かなりの人気作です。

茶髪にギャルメイク、派手なファッションでリア充を演出しているけれども本当は恋愛したことがないギャルJKの柚子が、両親の都合により女子高に転入したことから物語は始まります。

転入先が女子高なので、さらに恋愛が遠くなったと嘆く柚子の前に現れたのが、芽衣。

黒髪が印象的な美人で、成績もよく学校の理事長の孫である芽衣は、実は柚子の親の再婚相手の子供。

義理の姉妹となる二人は、第一印象は最悪の出会いをしますが、一緒に過ごすにつれてお互いの心に触れあい、惹かれあっていきます。

一見正反対のタイプの女子高生の純愛ストーリーを描いた作品です。

アニメでは柚子の声を、「けいおん!」の中野梓役で有名な竹達彩奈が担当しています。

「アザレア」の歌詞に注目

ではここからは、「アザレア」の歌詞を見ていきましょう。

残酷な運命

許されたことなんてそう多くはないでしょう?
誰の目に適えば誰も傷つけずに済む?
シアワセの定義は人の数あるけど
掴むまでの道は一本と限らない

迷子になる前にきみの声を標に
耳の奥 鼓膜をもっと震わせて

道なき道を行こう 初めてを捧げよう
甘い夢 その魔法に掛かったフリで
残酷にも思える運命のその中で
見つからないように進もう 足跡は消して

出典: アザレア/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳

許されたこと。難しいですね。

許されるにしても、いろいろな範囲があります。

法律で許されたこと。社会通念として許されたこと。

そして、自分の対峙するものや人に許されたこと。これが、私たちの毎日に、一番絡んでくる許されたことではないでしょうか。

全ての人に許されることならば、それは何の問題もないでしょう。

でも、世の中には、そうでないことの方が多いのではないでしょうか。

誰かは許しても、他の誰かは許せないことかもしれない。

人の心は、様々なのですから。

それと同じで、シアワセの形も、人それぞれ。手に入れる方法も、もちろん違ってくるでしょう。

だから、人と違うことに恐れることはないのです。

誰もがやったことないことならば、自分たちが初めてやればいい。

許されない運命かもしれない、でも許せない、と思う人に見つからないように、二人でそっと、甘い夢を見ながら手探りでで険しい道を進んでいくのです。

その道は、道なき道

届かない夜にも寄り添える何かを
いつの間にふたりはそっと育てていたんだよ
叶えたいことなら星の数あるけど
たとえそのすべてが夢と散ったって

怖くはないようにきみの手を離さずに
胸の奥 鼓動がぐっと高まれば

道なき道を行こう 初めてを重ねよう
名前のないこの感情に名前を付けて
錯覚にも思える衝動に従って
きみが望むなら落ちよう どこまでも闇へ

出典: アザレア/作詞:きみコ 作曲:佐々木淳

最初は反発しあっていた二人。

それでも同じ時を過ごしていけば、最初は見えない何かが見えてくるのでしょう。

そしてそれは、失いたくない、かけがえのないものになっていきます。

叶えたい夢がすべて叶わなかったとしても、君さえいればそれでいい。

君といることさえも奪われてしまうことのないように、離れないように強く手を握ります。

そうしていれば、何も怖いことなんてないのです。

道なき道を行くのは、冒険の連続です。

障害も多く、平坦な道ではないでしょう。行き止まりや、危険な崖に辿り着くことだってあるかもしれません。

それでも、行くのです。君を失いたくはないから。

愛なのか、恋なのか、友情なのかわからない、この複雑な想い。

二人を突き動かす衝動は、きっと錯覚なんかじゃなく、確かなもの。

先の見えない闇にだって、進んでいけるのですから。

誰にも邪魔されない世界へ