「グー」は、ぐーぐー眠っている音をあらわしています。アルバムの中だと、アップテンポな曲です。

どんなきれいに着飾るよりも、だらしなくても疲れていてもありのままのあなたが好きといっているような歌詞です。

何気ない好きな人と過ごす日常の大切を歌っているのではないでしょうか。ファンの女性の方からは、彼女になった気分が味わえる人気です。

3:キッチン

ふと気付くと キッチンで寝ていた
昨日の料理 捨てずに眺めていた
秋の風が 硝子を叩いた
胸の穴が ポッカリと風を通した

出典: https://twitter.com/hoshigen_bot/status/921908079100182528

いつかなにもなかったかのような顔で
飯を食べて幸せだなどとほざくだろう

出典: https://twitter.com/Hoshino_G_NoUta/status/923293385766531072

キッチンで目覚めるところからはじまる失恋の曲です。食べ物も腐るし、自分の心も腐っているようだと感じるほど落ち込んでいます。

しかし、どんなに悲しい事があっても、人は良くも悪くも忘れてしまいます。今、とても悲しんでいる自分は本当ですが、時間がたったらご飯を食べて「幸せだな」と言っている自分も思い浮かべているという面白い視点です。

4:茶碗

禿げた君の髪を そっと櫛で梳かそう
その長い長い髪を今日も結わこう
二人きりの居間に あの笑顔が浮かぶの
ゆっくりとよく梳いてね 曲がった櫛で

出典: https://twitter.com/gen_hoshino/status/922268831875084289

2人で買った同じ茶碗で、同じ時を過ごしていく夫婦の曲です。星野源の考える幸せな時間の重ね方が表されている曲なのだと思います。

歳をとって変わっていく姿がユーモアたっぷりに描かれていて、自然に笑顔になれるのです。

5:デイジーお味噌汁

「茶碗」のフレーズを元に演奏される、ほっこりとするインスト曲です。白飯を盛った「茶碗」にお味噌汁という感じがします。

6:夜中唄

カラスは 夢の守り神よ
合図して 南国まで
ようこそ いらっしゃいました
どうぞ どうぞ

出典: https://twitter.com/Hoshino_G_NoUta/status/923428253615968256

SAKEROCKバンド名の由来になった、マーティン・デニーの楽曲の影響を感じさせるオリエンタルな曲調です。歌詞も東洋の香りがします。

そこに、「コロッケ」などが唐突に出てくるところも星野源ならではのセンスだと思います。細野晴臣が歌っていてもしっくりきそうな雰囲気です。

7:老夫婦

おじいさんは歩いてゆく おばあさんの好きな場所
なにもないしなにもしない ただ来てみただけさ
ボケたふりしただけさ

出典: https://twitter.com/Hoshino_G_NoUta/status/920941379693502464

この曲、とてもシンプルなのにすごくグッときます。

おばあさんがいなくなってしまったおじいさんの曲です。おばあさんとの楽しかった日々と、失ってからの悲しかった日々をおじいさんは受け止めています。

そして、おばあさんが好きだった場所を歩き、大好きだったおばあさんのことを思い出しているのです。今でも、変わらずに好きなのですね。

照れ隠しの「ボケたふりしただけさ」がとても素敵です。

8:くせのうた

君の癖を知りたいが ひかれそうで悩むのだ
昨日苛立ち汗かいた その話を聞きたいな

出典: https://twitter.com/gen_hoshino/status/923325804510982144

きれいな部分だけでなく、怒ったり苦しんだりする心の底の部分を好きな人だからこそ知りたいと思う。それを隠しきれない「くせ」とあらわしています。

上辺だけでなく、すべてを愛したいと願う誠実さを感じるラブソングだと思います。名曲です。