9:兄弟
夢をみると 思い出すもの 丸いおでこ
光るあの子 横になって 端に寝ると 何か漂う
出典: https://twitter.com/ah0_chan/status/405656153008250880
自分の夢の中や、空想の中でしか会う事のできない兄弟について歌った曲です。
軽快な曲調と絵本のような空気感のある歌詞が魅力です。思わず口ずさみたくなります。
10:子供
子供と子供が一緒になったならふたりで大人になればいい
出典: https://twitter.com/mmgen_/status/910866841056067585
何気ない恋人たちの休日の風景が描かれています。
「いつから大人になったのだろう」と考えた事は、誰でも一度はあるはずです。そんなことを彼女が口にしたのかもしれませんね。
いつまでたっても、子供だと感じるなら2人で素敵な大人になろうよと言っている素敵な曲です。
11:さよならのうみ
しっとりとした、寄せては返すさざ波のようなインスト曲です。宅録のような素朴な音が、耳にすっと入ってきます。
12:穴を掘る
明日から 穴を掘る
自宅の庭から
憧れの島に着く
さあさあシャベルは
どの手じゃ持てないか
考えているところ
穴から空 転げ落ちて
気がつけばそこは
知らないところ
気を強く持てば
そこは知らないところ
出典: https://twitter.com/Hoshino_G_NoUta/status/921687024029102080
自宅の庭や役所など、さまざまな場所に穴を掘ろうとします。アップテンポに小気味良く「穴を掘る」と言われると、なぜか納得してしまうから不思議です。
空にまで穴を掘りたくて、どうしようかと考えるところが面白いと思います。そして、穴から空が転げ落ちてきて、知らないところにたどり着くのです。
この穴を掘るというのは、どこにでも自分で自分の居場所を作るということかもしませんね。
「できるわけない」と人が思うことも、実際やってみたら思いの外できることはあると思います。
13:ただいま
桟橋 辿り着くよ 遠い島から帰る頃
遥か昔の音楽が 胸を鳴らす 眠くなる
出典: https://twitter.com/Hoshino_G_NoUta/status/898735786912137216
このアルバムで、ただ1つ星野源の作曲ではない曲です。細野晴臣が作曲を担当しています。
「桟橋」というはじまりの歌詞を聴いて、作詞も細野晴臣が行っているのかと思ってしまいました。細野晴臣の「はらいそ」という曲でも、桟橋という言葉が出てきます。
作詞は星野源です。ある程度、細野晴臣を意識して作ったのではないかという印象を受けました。古き良きアメリカンロックの香りとどこかノスタルジックな気持ちになる曲です。
14:ひらめき
ひらめき 君の中に
箪笥の奥にしまってる光
輝き 無駄の中に
過ぎた時間にもってる灯
ざわめき 君の中に
見過ごさぬように見つめるように
煌めき 闇の中に
心の奥に眠ってる光
出典: https://twitter.com/Hoshino_G_NoUta/status/922935514860277760
普段は見ないようにしていたり、気付かないようにしている大切なものを見つめたあげようと諭されているような曲です。その光は、誰もが持っているものなのだと思います。
あえてイメージが膨らませられる隙間を残したよう歌詞が素敵ですね。
15:ばかのうた
ぐらぐら 揺れる地面の上の家
いつかは崩れ落ちて さあ やり直し
今までの色々は 忘れていいよ
出典: https://twitter.com/Hoshino_G_NoUta/status/923141385657733120
何かを作っている時は、完成を目指して進んでいきます。しかし、完成すると、これで正しいのか疑問や不安を感じる時はないでしょうか。
これは、創作活動を行った経験がある方はよくわかると思います。
あるいは、食事を作った時に自分しか食べる人がいないと、おいしいのかまずいのかよくわからなくなるといった感覚だと思います。
自信を持って作ったものの、何かあるとその自信はすぐに揺らいでしまうことはよくあるでしょう。でも、崩れたらまた作れば良いのです。
周りから見たら、同じことを繰り返している「ばか」に見えるかもしれません。土台がしっかりしていなくても構わないので、そんな「ばか」を続けていこうといっているそんな曲だと思います。