大黒摩季、初期の名曲「チョット」
90年代を代表するシンガーソングライターである大黒摩季。
女性が憧れる女性であり、パワフルなボーカルを武器に数々のミリオンヒット曲をリリースしました。
女の情念をロック調サウンドで歌い上げるのが特徴です。
同時代に活躍したZARDが「静」とすれば大黒摩季は「動」と言えるでしょう。
今回ご紹介する「チョット」は1993年2月10日リリースされた3枚目のシングル。
売り上げ枚数は84万枚の大ヒット曲を記録し、今なお人気の高い曲でもあります。
大黒摩季の歌詞の特徴
大黒摩季が書く歌詞の特徴はやはり、女性のストレートな恋愛観が含まれている事でしょう。
変にカッコつけずに女性の弱さ、強さをあけすけなく表現されています。
ここが多くの女性に支持されている理由と言えます。
ただ今の価値観で聞くと「ちょっと怖いかも」と感じることもあるかもしれません。
ひとつ例をあげてみましょう。
名曲「あなただけ見つめてる」はちょっと怖い?
例えばミリオンヒットを記録した代表曲「あなただけ見つめてる」。
人気アニメ「スラムダンク」のエンディングテーマとしても有名です。
タイトルだけ見ても「え?ストーカー?」と身震いしてしまいそうです。
バスケットアニメとはあまり関連性がみえません。
歌詞の内容は、彼好みの女性になろうと奮闘する女性について。
彼氏の為にメイクを変えたり、言葉遣いを変えたり、彼氏が嫌う友達と絶交したり・・・。
健気ではありますが、あまりにの徹底ぶり・・・。
なのに何故か、彼女の歌唱力・ロックサウンドと相まって絶妙なハーモニーとなるから不思議です。
「チョット」の歌詞も同じ傾向が
そして今回紹介する「チョット」も同じく、女性の恋愛観を楽しむ事ができます。
内容は別れを告げられてしまった女性の切ない気持ちを歌っています。
歌詞をじっくり読み込むと後悔と未練の感情が渦巻いた強烈な曲ですね。
男に捨てられてしまった女性の心の動きが見事に表現されています。
こんな曲を聴いてしまったら男性としては、こんな気持ちを彼女にさせたくないと思わずにはいられません。
では早速、「チョット」の歌詞を紹介します。
「チョット」の動画を貼りますので、是非聴きながら読んでみて下さい。
より深くこの曲を知ることができると思います。
「チョット」の歌詞を紹介!
チョット待ってよ Good-Bye
優しい声で卑怯な逃げ方
傷付けて欲しかった
もう 二度と愛せないように
出典: チョット/作詞:大黒摩季 作曲:織田哲郎
女性と男性の恋愛観の違い
いきなりサビです。
カップルの別れる瞬間が表現されています。
そしてさりげなく男女の恋愛観の違いを見ることができます。
別れを切り出す際は要注意というわけです。
上手い別れ方などは存在しません。どうしたって彼女を傷つけるものです。
彼は優しい声をかけてこの関係を終わらせようとしました。
それが正しいかどうかわかりません。
女性も十人十色ですから。
しかしこの曲の主人公のように、その優しさで傷つけてしまうこともあるのです。
恋愛に正解はないとはいえ、男性は肝に銘じておくべきでしょう。
男ならあえて嫌われ役になるという選択もあるのです。
ワインGlass 握り締めて
赤い涙飲み干した
記憶全部流して
心乾くまで
あなただらけの日常をゼロに
忘れ方ぐらい覚えてる
出典: チョット/作詞:大黒摩季 作曲:織田哲郎