チューリップとは

1971年に結成。幾度かのメンバーチェンジを行っていますが、当初のメンバーは、財津和夫(ボーカル、ギター、キーボード)、姫野達也(ボーカル、ギター、キーボード)、安部俊幸(ギター)、上田雅利(ドラムス)、吉田彰(ベース)の5人で構成されていました。日本ライト・ミュージック・コンテスト(フォーク部門)に出場、地元福岡でのライブ人気を博し、1972年に上京しました。

「心の旅」でヒットを記録

シングルアルバム「魔法の黄色い靴」でデビューし、3作目のシングル「心の旅」がオリコンチャート1位を獲得するヒットを記録。「銀の指輪」「青春の影」「サボテンの花」「虹とスニーカーの頃」など、数々のヒット作を連発しました。それまでのフォークや歌謡曲、ロックとも違う「和製ポップス」「ニューミュージック」と呼ばれる音楽ジャンルを確立した立役者としても知られています。

1989年にいったん解散

デビューから18年の間に発表した日本のポップスの歴史に残るアルバム35枚、シングル34枚、そして「ライブ・アクト」と呼ばれる伝説的な4回の野外ライブを含む1244回におよぶコンサートを行っています。その後グループはいったん解散し、財津和夫はソロ活動に入りました。

ソロデビュー後の活動

財津和夫のソロ活動においては、1979年に発表した「Wake Up」がセイコーのCM曲として大ヒットし、オリコン週間ランキング3位を獲得。また松田聖子、木之内みどり、藤井フミヤなどへの楽曲提供でも活躍し、特に松田聖子の「チェリーブラッサム」「白いパラソル」はオリコンチャート1位となって松田聖子人気を決定づける大きな原動力となりました。

1997年に期間限定で再結成

デビュー25周年にあたる1997年に再結成。彼らはビートルズへの敬意からあえて武道館での公演は行ってこなかったのですが、この時にはマジカル・ミステリー・ツアーにちなんだ「Magical History Tour」と銘打った初の武道館公演も敢行しました。メンバーは財津和夫、姫野達也、安部俊幸、上田雅利、宮城伸一郎の5人。その後、2000年、2002年、2005年、2007年、2012年にも全国ツアーを行い、往年のファンから熱い支持を受けています。

2016年9月 TULIP 45th Memorial Tour "it remembers"がスタート

デビュー45周年にあたる2016年9月に全国ツアーを再開。ツアータイトルにもあるように、このツアーは2014年に亡くなったギタリスト安部俊幸への追悼の想いをこめたものでした。安部俊幸はギブソンのセミアコギター335を愛用していたことからメンバーからも「Mr.335」と呼ばれ、慕われていたそうです。当時はインドに居住しており、脳出血のため64歳で亡くなりました。

いつまでも色あせない楽曲の理由は?

チューリップのメンバーは、結成当初から「時代や流行に関係なく、メロディを大事にし、何年も聴いてもらえる曲を作ろう」と意思統一を図ったそうで、それが息の長い活動を続け、いつまでも古くさくならないフレッシュなサウンドを保ち続ける秘訣だといえそうです。

45周年メモリアルツアーは大成功

2016年9月10日の川口総合文化センター・リリア メインホールを皮切りに、9月17日オリンパスホール八王子、9月24日大阪フェスティバルホール、10月2日群馬県ベイシア文化ホール、10月8日栃木県総合文化センター、10月15日山梨県コラニー文化ホール、10月21日神奈川県民ホール、10月29日ロームシアター京都メインホール・・・と順調に全国ツアーをこなしていきました。