【DRIFTIN'】
第6位にご紹介するのは【DRIFTIN'】。
彼らの名を世の中に知らしめた名盤『Obscure Ride』に収録の1曲です。
軽快なギターのカッティングリフと、柔らかなフルートの音。
多くの人がイメージするceroらしいヒーリングサウンドの楽曲となっています。
現代チックに少し厭世的な気持ちの歌詞を歌っているこの曲。
曲タイトルの【DRIFTIN'】は『漂流』という意味の言葉だそう。
緩く肩の力を抜いて、まるで水の流れにゆらゆらと身を任せるような…。
そんな気分でぼんやりと聴いていたい曲ですね。
第5位:多くの人々が生きる彼らの街『東京』の日常を切り取った1曲
【街の報せ】
さて、ここからはランキングも折り返し!
第5位はシングル曲【街の報せ】。
元々この曲、実は前作のアルバム『Obscure Ride』が発売された時の特典音源に収録されたもの。
楽曲の収録もニューヨークで行っていたりと、バンドとしても気合いの入った曲のようですね。
忙しい日常の中でふと訪れる、一人でぼんやりあれやこれやと考えを巡らす夜。
一見無駄にも見える時間ですが、意外とこの時間も悪くないなと思う時もあることでしょう。
そんなゆったりした夜のふとした多幸感や暖かさを歌った曲となっています。
MVに映っているのは夜の帳が降り始めた彼らの街、東京の様子でしょうか。
街で生きる様々な人の日常を切り取ったような、そんな鮮やかな映像となっているようです。
第4位:まるで民族音楽!?癖になるサウンドが気になるこの曲
【魚の骨 鳥の羽根】
第4位にランクインするのは【魚の骨 鳥の羽根】。
2018年に発売したアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』を作るきっかけとなった1曲なんだそう。
アフリカなどの民俗音楽に見られるリズムと、それとはまた異色のポリリズムというリズム。
この2つを合体させたらどうなるかという実験的なサウンド作りから生まれた楽曲です。
これまでのceroの楽曲に比べかなり異色な楽曲である本作。
新しい彼らの挑戦の一面が垣間見える曲となっています。
MVも、彼らの演奏シーンに時折差し込まれるサーモグラフィのような画がとても印象的。
楽曲に似合う遊び心のある映像となっています。
第3位:そのグルーヴ感に思わず身体も揺れる…ceroの1stシングル曲!
【Yellow Magus】
いよいよTOP3の発表です!
第3位は2013年リリースの1stシングル曲【Yellow Magus】。
『Magus』という聴きなれない単語は『魔術師』という意味の言葉なんだそう。
ポップスやソウル、ブラックミュージックなどの様々な音楽的要素が混在したこの曲。
1曲を通して聴いていても、切り取る箇所で全く別の顔を見せる不思議な曲となっています。
どこか新しくも懐かしい、いつ聴いても楽曲の古さを感じさせない名曲。
洗練された都会感のあるサウンドを武器とするceroだからこそ作る事のできた楽曲なのかもしれません。
夏の大海原を走る忘れられた孤高の船『Yellow Magus』。
その船の伝説を物語るかのような歌詞にも注目してみて下さい。
潮の香りのする海風が吹き抜ける夏にお似合いの1曲となっています。
第2位:私小説を元にしたロマンティックさと切なさの溢れるこの曲!
【Orphans】
第2位にご紹介するのは【Orphans】。
前述のアルバム『Obscure Ride』にも収録されている1曲です。
歌詞で描かれているのは、不思議な縁で繋がったクラスメイトの或る日の逃避行の物語。
特に仲の良い関係ではなかったのに、お互いに初対面の間柄ではないような気持ちを抱えていた2人。
そんな2人のつかず離れずな、どこかもどかしいような情景を描いた歌詞が描かれています。
親や兄弟姉妹、親友や時には恋人同士でも。
とても大切に思う人に対して、こんな気持ちを抱いたことのある方もいるのではないでしょうか。
(別の世界では)
2人は姉弟だったのかもね
(別の世界がもし)
砂漠に閉ざされていても大丈夫
あぁ 神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて
あぁ わたしたちは ここに いるのだろう
出典: Orphans/作詞:高城晶平 作曲:橋本翼