東京フラッシュ
君の目が覚めたら
どこへ行こうどこへ行こう
変わらないよ
東京フラッシュ
君と手を繋いだら
どこへ行こうどこへ行こう
変わらないよ
東京フラッシュ
出典: 東京フラッシュ/作詞:Vaundy 作曲:Vaundy
そして、ここからはサビへと入っていきます。
歌詞中に、タイトルの「東京フラッシュ」という言葉が3回入ってくるパートです。
ここで描かれているのは、主人公の願望や「君」との関係性について。
2〜3行目では、主人公が君と共にどこかへ行くことを夢想しています。
しかし、4行目の言葉からは一転してそんな関係性に対して、どこか冷めた印象を受けるのです。
6行目「君と手を〜」という言葉は、恋人同士になったらという意味でしょう。
しかし、こちらも8行目の言葉で帳消しにしています。
「君」との関係性を望む言葉と、それを自らたしなめるような言葉。
このもどかしい表現は、一体何を表しているのでしょうか。
サビの歌詞の意味は?
このサビでVaundyが表したかったものは一体何なのでしょうか。
この部分で表したかったのは恐らく、2つのこと。
どこまで行っても、変わらない街並みの東京という街。
そして、主人公と「君」の変わらない関係性。
その2つを重ね合わせた表現なのだと考えられます。
タイトルの中の「フラッシュ」という言葉には写真を撮るときのフラッシュを意味しているのでしょう。
瞬間的にフラッシュが焚かれ、写真を撮る。
その写真は変わらずに、そのままの姿であり続ける。
そんな意味も含まれているのではないでしょうか。
2番とCメロの歌詞
Aメロ(2番)
断崖絶壁で愛していた
できてる?できてる?
あぁ今日も深いね
断片的で単純ストーリーだ
わるくない わるくない
あぁ、もういいよ
出典: 東京フラッシュ/作詞:Vaundy 作曲:Vaundy
1行目「断崖絶壁で〜」という言葉から、彼の本気さが伝わります。
いつその恋が駄目になってしまうのか。
彼の気持ちはギリギリのところにあります。
4行目「断片的で〜」というのは、きっと「君」との思い出を脳内で再生しているのでしょう。
5〜6行目ではそんな思い出を振り返りながら葛藤している場面が浮かびます。
しかし、最終的にはもうそんなことにも疲れたのか、諦めてしまったのか。
投げやりな言葉でこのパートは終わりを迎えます。
Cメロ
もうやめにしようかなんで思うんだ あぁ
でも
君の笑顔や仕草がまたほらクセになってんだ
出典: 東京フラッシュ/作詞:Vaundy 作曲:Vaundy
2番のAメロの後に繰り返されるのは、1番と同じ歌詞のBメロとサビ。
彼の恋への必死さが伝わってきます。
そして、それが終わり、間奏を抜けると登場するのがCメロです。
ここでは、今まで以上に直接的な言葉が並んでいます。
叶わないとわかっていながら、止められない想い。
止めたいのに止められない片思いの難しさが表現されているのです。
そして2行目「君の〜」からは「君」と過ごした日々の大きさを感じさせられます。
恋をすると、その相手のことが頭から離れなくなることも珍しくありません。
Vaundyはここで、恋のもどかしさを表現しています。
切実さが込められたラスサビ
東京フラッシュ
君の目が覚めたら
どこへ行こうどこへ行こう
変わらないよ
東京フラッシュ
出典: 東京フラッシュ/作詞:Vaundy 作曲:Vaundy
Cメロを経て、最後のサビのパートに入ります。
この歌詞は、1番・2番のサビと全く同じです。
しかし、Cメロのストレートな感情の吐露を経て、ここではその切実さが増しています。
1番では、まだ前向きな明るささえ感じたサビ。
2番では、少しだけ諦めの気持ちが差してきていました。
そして、ラスサビでは、その恋の行く末を既に知っているかのように聞こえます。
叶わないことだと分かっていながら、「君」との時間を夢見ている主人公。
君と手を繋いだら
どこへ行こうどこへ行こう
変わらないよ
東京フラッシュ
出典: 東京フラッシュ/作詞:Vaundy 作曲:Vaundy
上記の引用は、ラスサビの最後の4行です。
1行目「君と〜」という言葉が、悲しげに響きます。
そんな日は来ないと分かっているのでしょう。
もう止めにしようと思った恋でも、想わずにいられない。
そんな彼の想いが感じられます。
3行目は、それを自ら否定するような言葉。
彼は自問自答しているのでしょう。
東京という街での切ない恋。
恋の行く末がどうなるか分かっている片思いの悲しさがここに表れています。