事故を起こし車から出た主人公。

個性的な衣装に身を包んで踊る人物に遭遇します。

最初は険しい目で見ていましたが、次第に主人公も踊り出しました。

これは「自分の個性を素直に表現すること」を思い出した、と解釈できるのではないでしょうか。

そして複数人の中でダンスを踊り始めます。

周りと動きが一致しないで必死に踊っている自分は、周囲に必死に嫌われないように合わせているようです。

ありのままに生きること

最後には転んでしまい、立ち上がろうとする主人公を周囲が押さえつけます。

これは今までの生き様を表現しているのでしょう。

ありのままの自分で生きたくても、周囲にそれを抑えつけられてしまう…。

しかし、最後には周囲を跳ね除け、しっかりと立ち上がって見せました。

立ち上がった瞬間に過去の少年の姿が映し出されます。

酷い仕打ちで傷ついてしまっても、自分自身を抑え込んで否定しなくていい。

辛かった経験に落ち込んでも、あなたらしく生きていればいい。

そんなメッセージが込められているのではないでしょうか。

歌詞の和訳をチェック

ONE OK ROCK【Stand Out Fit In】歌詞の和訳&MV考察!ありのまま生きよう♪の画像

ほぼ英語の歌詞ですが、その和訳から意味に迫ってみましょう!

サビなどでは同じ歌詞の繰り返しがほとんど。

それだけメッセージ性が強いのだと思います。

今回は簡潔に意味を解釈したいため、重複部分は省略していきましょう。

生まれつき「決められた」レール

僕は嫌われ者 見た目が違うから
でも ありのままでいたい 僕は僕だから
誰かが敷いたレールに乗って
生きるなんてできない
ありのままでいたい
他の誰かになんて なれないよ

出典: Stand Out Fit In/作詞:Taka,Derek Furmann,Liam O'Donnell,Jamil Kazmi 作曲:Taka,Derek Furmann,Liam O'Donnell,Jamil Kazmi

こちらはMVの内容とリンクしていますね。

生まれ持った見た目。

「それを理由に嫌われる」というのは、他人に押し付けられた役割です。

自身が望んでいるわけではありません。

ここでは見た目をネガティブに解釈していますが、どんな見た目でも同じことがいえます。

「良い」「悪い」「普通」と評価されたところで自分は自分。

その人の考え方や個性と違うイメージを押し付ける権利は本来ないのです。

でも、幼いながらに言われたことはどうしても気にしてしまいますね…。

だからこそ、そんな人に向けた楽曲が制作されたのかもしれません。

周囲に言われること

彼らは口うるさく言ってくる
何度も ああしろ こうしろと
何度も言われて もう うんざりだ
男は泣くな
現実を見て 夢を持て
よく食べ 健康であれ
はみだして なじめ
女は争わず
見た目もきちんと
心は白く美しく
はみだして なじめ

はみだして なじめ

はみだして なじめ

出典: Stand Out Fit In/作詞:Taka,Derek Furmann,Liam O'Donnell,Jamil Kazmi 作曲:Taka,Derek Furmann,Liam O'Donnell,Jamil Kazmi

MVの内容にとどまらず、多くの「他人からの発言」が繰り返されます。

前半では男性の受けた発言。

「泣いてはいけない、いい職業に就きなさい、不健康は悪いことだ」

そして、後半では女性の受けた発言。

「おしとやかにいなさい、綺麗に着飾りなさい、肌は白いのが美しい」

どれも客観的に考えればただの固定概念で、男はこうあれ、女はこうあれと決めつけられたこと。

それを受け入れて妥協するのではなく、ありのままでい続ける。

「出すぎた杭は打たれない」という意味合いなのだと思います。

自分の人生を生きる

同じことの繰り返しで
飽き飽きしている日々
ただ自分らしくありたい
ありのままで
僕は僕だから

出典: Stand Out Fit In/作詞:Taka,Derek Furmann,Liam O'Donnell,Jamil Kazmi 作曲:Taka,Derek Furmann,Liam O'Donnell,Jamil Kazmi

自分を抑え込んで周囲に合わせる人生は、退屈そのものでしょう。

なぜなら自分の人生を歩んでいないから。

他人の人生を歩んでいると、段々と生きる気力や充実感は損なわれていきます。

大切なのは自分が本当に好きなことや自分の個性を知り、受け入れること。

そうすることで初めて「自分の人生」がスタートします。

僕は僕だ 何があろうと
決して変わらない 何があろうと
何があろうと

出典: Stand Out Fit In/作詞:Taka,Derek Furmann,Liam O'Donnell,Jamil Kazmi 作曲:Taka,Derek Furmann,Liam O'Donnell,Jamil Kazmi

MVでは他人からの言葉に影響を受けて「他人の人生」を歩んでしまった主人公。

しかし、自分の個性を取り戻します。

他人からの評価で自分自身の価値を決めてしまうのは、得策とはいえません。

他人に好かれないと不安になる。

他人に好かれようと無理をして辛くなる。

そんな未来が待っているだけ。

自分自身を認めて大切にしてあげないと、いつまでたっても心に穴が開いたまま生き続けてしまうのです。

最後に