やがて 時が過ぎてく
思い出の水たまり
うまく 飛び越えられずに
闇に散る
出典: 空と青/作詞:北川悦吏子 作曲:川上洋平
ここでは思い出に足をすくわれてしまう主人公の気持ちが表されています。
どんどん時間は過ぎていくのに、過去に囚われてしまって先に進めない状況なのでしょうか。
4行目の表現からは、心にわだかまりのようなものが残っていることを感じられる表現です。
主人公は「君」のことが大切なあまり、過去に取り残されているのかもしれません。
別れの意味とは
繰り返す 白いさよなら
心 小さく震え
愛を忘れていたけれど
出典: 空と青/作詞:北川悦吏子 作曲:川上洋平
ここでは別れを感じさせるような表現が出てきています。
1行目の「白い〜」という言葉は、雲を別れに例えているのでしょう。
自分の中の別れを流れていく雲に例えることによって、人生の一期一会を感じているのかもしれません。
そしてそんな別れのたびに、主人公は心が震えるのを感じているのでしょう。
今まで感じられなかった愛を、別れによって再認識しているのでしょうか。
当たり前の日常の中で愛が分からなくなっていたけれど、別れによってそれがまた感じられた。
そんな場面を想像させられます。
明日を迎える
人生における夜
いつかまた夜を越え 明日の風を待って
桜の舞う季節に 君と出逢おう
出典: 空と青/作詞:北川悦吏子 作曲:川上洋平
ここでいう「夜」というのも何かの隠喩だと考えられます。
恐らく人生における夜を意味しているのではないでしょうか。
心が暗闇の中にあるような状態なのでしょう。
しかし、主人公はそれを乗り越えてまた朝日を見たいと考えているのです。
ここでいう「明日」というのはそんな暗闇の中から抜け出ることを意味しているのではないでしょうか。
そして2行目では出会いの季節である「春」について言及しています。
「君」が子供だとすれば、この「春」は親元を離れた子供と再会できる日のことを意味しているのでしょう。
寂しくても、会える日のことを考えれば日常を頑張れると思っているのかもしれません。
新しい朝
そしたら 朝がきて
降り注ぐ光に
青い空をつかまえたなら 生きていこう
出典: 空と青/作詞:北川悦吏子 作曲:川上洋平
ここでは暗闇から抜け出して「明日」を迎える主人公が描かれています。
空に浮かんでいた白い憂鬱も消えて、青い空が広がっているのが分かります。
暗闇の中にいた主人公も、やっと新しい希望を見つけることができたのでしょう。
「君」を想う日々
笑った声と 拗ねた顔が
胸に残り 今日も眠れない
雨の降る日は 会いたいかな?
言えずに触れずに
時と遊ぶ
出典: 空と青/作詞:北川悦吏子 作曲:川上洋平
ここでは恐らく、主人公はまた「君」のことを考えているのでしょう。
子供の笑い声や怒った顔を思い出して、切ない気持ちになっているのが分かります。
3行目からは相手が自分のことを考えてくれているか、気にしているのだと思われます。
コミュニケーションをうまく取れずにただ、「君」を想っては時間ばかりが過ぎていく様子が窺えます。
ビー玉のような日々
青く光る ビー玉
夕焼けに吸い込まれ
届かないこの思いごと 落ちていく
出典: 空と青/作詞:北川悦吏子 作曲:川上洋平