インディーズ時代からじわじわと人気を博し、今や世界でも大人気のバンドとなったRADWIMPS。私も学生時代から大好きなバンドでした!
今回はそんなRADWIMPSの苦悩と成功。その成功の分かれ道とは?
そしてアルバムには収録されていない初期シングルCDの収録曲「何十年後かに『君』と出会っていなかったアナタに向けた歌」について徹底考察して行こうと思います!
RADWIMPSとは……
ボーカル兼ギターを担当し作詞・作曲も自らが行う野田洋次郎を筆頭にギター・桑原彰、ベース・武田祐介、ドラム・山口智史(現在は休養中)の四人からなるミクスチャーロックバンド・RADWIMPS。
バンド名の「RADWIMPS」とは直訳すると「いかした弱虫」と言う意味で、その名の通りどこか意地を張った弱者のような目線からの楽曲が多いバンドです。でもそこがまた共感を呼ぶポイントなんですよね!
1枚100円のCDを1万枚完売?!
2003年、RADWIMPSはファーストシングル「もしも」をリリースします。その価格なんと1枚100円!
まだそこまで名を馳せていないバンドながら販売したところ、なんと1万枚完売と言う快挙!この頃からバンド名の通りいかしたことをやってくれますよね!
RADWIMPSの転機がやってくる
RADWIMPSはこれまでに8枚のアルバムをリリースしていますが、4枚目のアルバムまでは当時野田洋次郎さんが交際していた彼女に贈ったアルバムだと言われています。
恋愛のもどかしさや素直になれない自分への苛立ちを歌ってきた4枚のアルバム達は、今も尚、世代を問わず愛され続けています。
メンバー脱退の危機
4枚目のアルバム「RADWIMPS~おかずのごはん~」をリリースしてから約二年、RADWIMPSはシングルCDのみのリリースとなっていました。
実はこの頃ギター担当でありRADWIMPSのリーダー・桑原 彰さんがRADWIMPSからの脱退を考え始めていたんです。メンバー全員で説得をしようとその頃は話し合いに話し合いを重ねていたそうです。
その葛藤の末、四人で変わらずやって行こうと想いをひとつに約二年の時を経て出したアルバム「アルトコロニーの定理」は、オリコン2位を獲得する大ヒットアルバムとなりました。
そんなRADWIMPSがデビュー間もない頃、二枚目のシングルとして出した「祈跡」に収録されている「何十年後かに『君』と出会っていなかったアナタに向けた歌」。紐解いて行きましょう!
どういう状況?!
「何十年後かに『君』と出会っていなかったアナタに向けた歌」ってとっても不思議なタイトルですよね。これどう言う状況なんでしょうか?
紐を解く鍵は、「祈跡」と言うシングルCDのタイトル曲にもヒントがありそうです。
「祈跡」の収録曲は?
CDタイトル曲「祈跡」を始めとして「何十年後かに『君』と出会っていなかったアナタに向けた歌」、「僕チン」、「そこにある」の四曲が収録されたこのシングルCD。
このシングルに収録された四曲に一貫しているのが「死生感」や「心の軌跡」と言うところです。
心の辿ってきた、そしてこれから辿っていく道筋と言うものがどこへ向かい、自分に何をもたらすのかと言うことに野田洋次郎さんは注視しているように思います。
「アナタ」って誰?
僕は分かるよ アナタの心 僕があの人に出会うまでの
きっと、きっと 命とはその出会いのことで
出典: 何十年後かに「君」と出会っていなかったアナタに向けた歌/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
この歌詞では主に出て来る人物として「僕」と「あの人」と「アナタ」と言う3人が出てきます。
この僕は野田洋次郎さん自身のことでしょうが、「あの人」と「アナタ」って誰を指しているのでしょうか?