人間にとってそんなに多くのものは必要ない
ずっと使ってる一本のペン
通い慣れた店 同じ物を頼む
気に入ったアルバムの一曲をリピートしては繰り返し聴き
fragranceも 趣味趣向はいつも
これだと決めた物は
この手に一つ たった一つあればいい だから
出典: 此処から/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
どんな高機能なものよりも、結局は使い慣れているものが良かったり。
同じようにどんなに好みの音楽だと感じても、結局は聴き慣れた曲が一番耳に馴染んだりするもの。
目新しいものがあれば飛びつく、新しい出会いを常に求めているなど、人は多くを持ちたがりますが、実際はそんなに多くのものは必要ないんです。
自分にしっくりくるものが一つあれば本当は十分に満足出来るということが、この部分では歌われていますね。
しっくりくる相手とは
君だけを愛してくと決めたんだよ
抱きしめてこのまま離したくない
君も僕だったなんて すぐに言ってくれても良かったのに
いつかは見つけてと心で願い あえて隠れる子供は君みたいだね
出典: 此処から/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
それと同じように彼にとってしっくりくる存在が、ここで歌われている「君」なのですね。
先程の部分に例えて考えると、人というのはどうしても目移りしてしまうもの。
この世界には魅力的な人がたくさん居ますし、ずっと一緒に居るとその人の悪いところも見えてきたりもします。
でも本当にしっくりくる人というのは、そういう悪いところさえもしっくりくるものではないでしょうか。
そして彼女を愛していくと決めた主人公に対して、彼女も同じ気持ちで居るようです。
しっくりくるときというのは、得てして相手も同じように感じているものなのかもしれません。
自分には主人公しか居ないということを匂わせつつも、自分からそうは言わなかった彼女。
しっくりくるからこそ、面と向かって言うのは恥ずかしいなんてこともありますね。
考え方が違う相手とは合わないもの?
同じ考え方の人と居ることが何を生むのか
そう お互いに異なる所(とこ)ばかり
過ごす時間 場所 いくつかの そう見てきたものも
捉え方も 真逆に見えたとしても
不安に思わなくても良い 違うからこそ惹かれ合って行くんだね
出典: 此処から/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
考え方が違う相手と聞くと、なんとなくそりが合わないような気がしてしまいますね。
しかし本当にそうなのでしょうか?
自分と全く同じ考えの人が居るとして、一緒に居ることで刺激が生まれるとはとても思えません。
第一産んでくれた親も違えば育ってきた環境も違うのですから、違って当たり前。
考え方が違うから相手のことを知りたくなるし、自分が持っていないものだから魅力的に映るんです。
違っていることは合っていること
だからもう僕は君だけを愛しているんだよ
僕ら以上に合う二人なんていないさ
じゃあさ 異なる二人が真逆の道を選んだら
君は太陽が昇る方へ 僕は沈む夜の方へ
互いは行く先でまた 出逢ってしまうんだね
出典: 此処から/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
違っていることから人が惹かれ合っていくのなら、違っていることは合っていることとも取れますね。
それを表すかのように、お互い真逆の道を歩んだら…という例えを出す主人公。
その話は地球が丸い形をしている限り、また2人は出逢えるはずだという結末に辿り着きます。
疑り深い恋から真実の愛へ
なんびとも入れない特別な世界へ
この胸の音は いったいどっちのかな?
そうさ 二人だけが許された場所に行くんだよ
出典: 此処から/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
高鳴る鼓動がどちらのものかもわからなくなるぐらい、2人の距離が近いということが伝わってきますね。
そして「2人だけが許された場所」とは一体なんなのでしょうか?