アルバム「Atomic Heart」に収録

イントロのギターが印象的

【Mr.Children/Dance Dance Dance】歌詞解釈!切れ味鋭い皮肉に何を感じる?の画像

Mr.Childrenの『Dance Dance Dance』はアルバムAtomic Heart」に収録されている一曲。

このアルバムMr.Childrenアルバムのなかでも名盤として名高いですね。

イントロのエフェクトをかけたギターフレーズ

ブレイクの後、リズミカルなドラムが入ります。

歌詞世相を斬るような皮肉の効いたものです。

今回は『Dance Dance Dance』を解説していきます。

タイトルが意味するものは?

限りなく踊れ

まずは『Dance Dance Dance』というタイトルの意味を考えてみましょう。

「Dance」は日本語にすると「踊り」。

ただ、これではあまりにも寂しい日本語になってしまいます。

それに「Dance」という単語は3つありますからね。

もう少し意味のある日本語にしてみましょう。

歌詞は後述しますが、この曲のテーマは「世相」だと思います。

「世相」をこの曲の作者である桜井さんが皮肉たっぷりに斬る。

主人公の男性は、桜井さんの思想が反映されているとみて間違いないと思います。

その辺りを読み解くと、タイトルの意味が見えてきます。

ここでは『Dance Dance Dance』の日本語訳を「限りなく踊れ」と訳します。

後述する歌詞を見てみれば、この日本語訳の意味も分かってくるでしょう。

『Dance Dance Dance』を聴いてみよう

『Dance Dance Dance』はロックナンバー

次に『Dance Dance Dance』を聴いてみましょう。

動画サイト「YouTube」にこの曲がアップされています。

下に引用するのでまずはご覧ください。

いかがでしたでしょうか?

Mr.Children楽曲の中でも、とりわけロック色が強い曲だと思います。

イントロのギターフレーズ。

そこへ覆いかぶさるように入るドラム

ベースはうねっています。

桜井さんのボーカルもロックテイストあふれています。

多少粗削りに歌うところが何ともいえませんね。

また、シンセサイザーでオルガンの音を出しているところからすると、ファンクの影響もあるかなと思います。

基本的にMr.Children楽曲は、桜井さんが手掛けています。

実は、楽曲を手掛けている人がもう一人います。

Mr.Childrenのプロデューサーである、小林武史さんです。

Mr.Childrenの楽曲クレジットは、二人の名前が表記されています。

『Dance Dance Dance』歌詞紹介&歌詞解説

Aメロ

クルクルと地球儀を回して
世界中を旅してる気分
あまりに低い天井を見上げれば
救いようもなくまた寝転がる
Give me love. give you up. give me one true
Give me love. give you up. give me one true

出典: Dance Dance Dance/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿 小林武史

 歌詞の1行目にあるフレーズをご覧ください。

実際に世界中を旅するのではなく、あくまでも「気分」です。

そしてその気分を味わう手段が面白いですね。

これをしているのは恐らく主人公だと思いますが、彼のシニカルな性格が冒頭から明らかにされています

主人公は世の中をシニカルな目で見ています。

冒頭の歌詞にあるように「地球儀を回」せば、簡単に地球上の国を睥睨(へいげい)できます。

主人公は世界を手中に収めた気分になっているのでしょう。

では、なぜそんなことをしているのでしょうか?

主人公の現在置かれている「位置」が、あまり良くないからです。

今の現状に満足していないということですね。

歌詞の3行目にある「天井」というのは、主人公が暮らす家の「天井」のこと。

歌詞の4行目にあるフレーズも面白いですね。

つまり歌詞の4行目に描かれているのは、主人公の見ていた夢だ、ということです。

「現実」と「幻想」のあいだをユラリユラリとさまよっている主人公。

はたして彼はどのような人物なのでしょうか?

Bメロ