ひとり帰り道を歩く男。頬には涙がつたります。男の悲しさと寂しさが伝わる歌詞です。
男は自分のことを「ろくでなし」と自嘲します。
孤独な太陽、つまり一人で輝く存在。他人なんか必要ない。
しかし強がってみても、今は「あなた」はもういない。
失って初めて、自分の弱さと間違いに気づく…。
そんな、男の切なさを歌った曲だと私は思います。
エレカシは男臭い曲がたくさんありますが、その中にはこうした男の弱さや情けなさをテーマにしたものも多いです。
なぜSMAPは歌わなかったのか?
この曲がSMAPに歌われなかった理由については、公表されていないのではっきりとわかっていません。
なので、推測するしかありません。2番の歌詞を見てみましょう。
部屋ん中 ひとりでテレビを見てたら
何だか知らないけどあなたのやさしさに 包まれたい気がした
冷蔵庫の冷えたビールを 何本か空にして
らしくないけどセンチメンタルになっちまった夜さ
出典: 孤独な太陽/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
「冷蔵庫の冷えたビールを 何本か空にして」とあります。
もしかしたら、アイドルがビールを飲むことを直接的に歌うのを避けたのかもしれません。
しかし、そもそも宮本浩次もほとんど酒を飲まないのです。
「ビールを空にして」という表現は、他人が歌うことを想定して書かれたのではないかと思います。
エレカシの曲は他のアーティストにカバーされることはあります。
トリビュートアルバムも過去に発表されています。
しかし最初から他人に提供する目的で書かれた曲は私の知る限りこの「孤独な太陽」だけです。
ソングライティングの面から見ても、エレカシの歴史の中では異色な曲なのです。
オリジナルアルバムに収録されなかったのはその異色さゆえなのかもしれません。
最後に
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