No.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one

出典: http://www.kasi-time.com/item-329.html

最初の一文となるこの歌詞こそ、「世界に一つだけの花」すべてを表していると言えるでしょう。

たった一文で人々を歌に引き込み、世界へ魅了していく、そんな歌詞が見て取れます。

多くの人の心に響くオンリーワン

「世界に一つだけの花」は多くの人の心に響く歌詞がたくさんあります。

花という身近でありながらたくさんの種類があるものに対し、人それぞれの個性を当てはめると言うことはなかなか思いつかないことではないでしょうか。

確かに生きていれば花のように咲き誇るシーンもあり、花が枯れたときのように落ち込むこともあります。

しかし芽を出し、そこからどのように成長していくかは人間そのものと言えるのかもしれません。

それはあなた一人だけの姿であり、ほかに同じものは何もないと言えるのです。

一番になりたがるのはなぜ?

それなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?
一人一人違うその中で
一番になりたがる?

出典: 世界に一つだけの花/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

もしかしたら皆さんの中にも「トップを目指しなさい」「もっと上に行けるでしょ」といわれて育った人はいるかもしれません。

No.1というのはたった一人のために与えられる称号です。オリンピックしかり、世界選手権しかり、定期テストしかり。

しかしなぜ誰もが一番にならなければならないのでしょうか。人はそれぞれ違って当たり前なのに、一番になりたがる意味はあるのでしょうか?

自分らしくあれ!

そうさ僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

出典: 世界に一つだけの花/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

私たち人間は一人一人、違う個性を持った人間です。与えられた命を生きているのです。

だからこそ、自分という花を咲かせるために、今は一生懸命生きればいいのです。 

選ぶことなどできない

困ったように笑いながら
ずっと迷ってる人がいる
頑張って咲いた花は
どれもきれいだから仕方ないね

やっと店から出てきた
その人が抱えていた
色とりどりの花束とう
れしそうな横顔

出典: 世界に一つだけの花/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

花というのは無数の種類があります。

好きな花は何ですかと聞かれて、パッと答えられる人はいるでしょうが、あなたが知っている花の種類をあげてくださいと言われて、即答できる人は少ないでしょう。

なぜならあとからあとから、何種類もの花の名前が出てくるからです。

どの花も種から芽を出し、葉を出し、栄養と水を吸い上げてつぼみになり、花を咲かせたことをすごいと思いませんか。

どの花も頑張って咲いたから綺麗に見えるのです。

どれがいいかなんて、すぐに選ぶことはできません。

だけど運命の一輪に出会えた時、きっとあなたにも笑顔が浮かぶことでしょう。

君という花に気付けたこと

名前も知らなかったけれど
あの日僕に笑顔をくれた
誰も気づかないような場所で
咲いてた花のように

出典: 世界に一つだけの花/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

2人の男女が出会うとき、それまでお互いに名前も顔も知らなかったはずです。

しかしたった一度の笑顔でお互いにひかれあうのなら、誰にも知られずに咲いていた野の花から、僕だけの花になってくれるでしょう。

みんな違ってみんないい

歌詞からも分かるように、仏教の「天上天下唯我独尊」の教えが「ナンバーワンではなくオンリーワン」につながったと言われています

と言うのも仏教では浄土に色とりどりの蓮華が咲き乱れ、それぞれが個性を持ち、お互いを認め合い、高め合っているという話があるからです。

名作「星の王子様」にも似たような話が見られ、様々な世界観が「世界に一つだけの花」を作り上げたと言えるでしょう。