ニューシングル「FAKE DIVINE」に迫る

HYDE【FAKE DIVINE】MV解説!今度は「不思議の国のアリス」?HYDEの美しさに絶句…!の画像

昨年12月のVAMPS活動休止を経てか、身を潜めていたHYDEのソロ名義での活動が2018年から再び動き始めました。

その勢いたるや留まるところを見せず、来る10月24日には早くも今年3作目のシングルがリリースされます。

ハロウィンと言えばHYDE

シングルのタイトルは「FAKE DIVINE」。

ライブでは既に披露されていて、リリースを心待ちにしていたファンも多いのではないでしょうか。

「偽りの神」を意味するそのタイトルはハロウィンには馴染みの深いHYDEらしいもの。

ジャケットもMVも、この時期のリリースが相まって全てハロウィン仕様になっています。

シングルとはまた別の話ですが、先日10月6日、7日にはUSJとのコラボでハロウィンイベントも行われましたね。

「ハロウィンと言えばHYDE」というイメージももはや定着しつつあります。

今年のハロウィンを彩る1曲は「FAKE DIVINE」で決まり!

今回はこの1曲に迫っていきましょう。

動揺を見せるファンも

今年に入ってから立て続けに作品をリリースしているHYDE。

作風もまた、ラルクやVAMPSとは一線を画すイメージで、まさに新境地といったところでしょうか。

実はこの姿に戸惑いを見せるファンの声もちらほらと見られます。

HYDEと言われると、どうしてもラルクやVAMPSの印象はついて回るもの。

しかしソロ名義でやっているのは、ソロでないと出来ないことをするためです。

HYDEの我を突き通したものがそこにはあり、音楽性も変わって来て必然だと言えます。

ラルクやVAMPSのイメージに縛られずに、全く新しいアーティストとして新鮮な気持ちで触れた方がその世界観を楽しめるのではないでしょうか。

好きなアーティストの新たな面に触れられるというのも、また喜ばしいことです。

MVは「不思議の国のアリス」をハロウィンバージョンで!

HYDE【FAKE DIVINE】MV解説!今度は「不思議の国のアリス」?HYDEの美しさに絶句…!の画像

MVもHYDE発案の元、ハロウィン仕様で制作されたもの。

モチーフになったのはディズニー映画などでも人気を博す「不思議の国のアリス」です。

この物語のようなおとぎ話は、架空だからこそ描ける現実離れした部分に魅せられるもの。

ハロウィン仕様に彩るには、もってこいだったのではないでしょうか。

手掛けるのは二階健監督。

HYDEの他の作品はもちろん、ラルクやVAMPSのものも担当していることから、その馴染みも深いのでしょう。

撮影は70%をグリーンバックで行い、CGではないアナログの質感にこだわっているとのこと。

そのマッドな雰囲気が、生々しく伝わってくる内容となっていますよ。

オフィシャルで公開されているのは今のところ30秒のスポット映像のみ。

しかしこの情報量。これは全編への期待感を煽る内容となっていますね。

この映像から少しだけMVを考察してみましょう。

マッドハンターとハートの女王を巡る物語

HYDEが扮するのは何にでも変身出来るトランプのジョーカー。

登場するバンドメンバーはクローバーのマークを模していることからも、トランプ兵を演出しているように映ります。

HYDEは帽子屋のマッドハンターに変身するのですが、マッドハンターと言えば歌に関する描写が作中でもありましたね。

帽子屋は音楽会で歌った「きらきらコウモリ」(きらきら星のパロディになっている)がハートの女王の不興を買って、「時間殺し」という批難を受けた。以来、それまでは自分の言うことを聞いていた時間が、お茶の時間である6時のまま止まってしまったのだという。そのため帽子屋の持っている腕時計は、今日が何日かを示すことはできても、何時かを示すことはできない。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/帽子屋

MVの中でもハートの女王は登場。

時計を叩き割っている黒い衣装の女性がそうでしょう。

この演出は「時間殺し」と言われたマッドハンターへの非難を表すもの。

物語の中でも、時間を止められてしまい、終わらないお茶会を開いている彼の姿が見られました。

どうやらMVはこのハートの女王とマッドハンターの関係を中心に描かれるようですね。

その他にも、チシャ猫のニヤっと笑う口元はライトが当たったような演出で表現。

トランクから飛び出して来た白ウサギもなんとも不気味な出で立ち。

余すところなく禍々しく彩られた「不思議の国のアリス」が展開されていました。

楽曲をレビュー

楽曲は全編英語詞。怪しげなメロディがその世界観を演出します。

メロ部分で聴けるのは、チャーチオルガンのような壮大なシンセ、残響の強いギターフレーズと打ち込みの無機質なビート。

浮遊感たっぷりのサウンドの中にHYDEのその世界に入り込むような歌声が響きます。

打って変わって荒々しく歪んだギターと躍動するドラムが彩るサビは、まるで激情を表しているかのよう。

の前の静けさと、そこからがやって来たような急展開に魅せられる1曲となっています。