andymori「光」
「光」
楽曲全体から陽だまりのような暖かさを感じる、andymoriの「光」。
疾走感溢れるサウンドに彼ららしさが表れていますが、1番印象的なのがその歌詞。
小山田壮平によって書かれた包容力のある歌詞の世界観が、私たちに元気を与えてくれます。
主人公を苦悩から救い出してくれたその「光」とは一体どのようなものなのでしょうか。
今回はその歌詞に隠された意味を徹底解釈していきます。
「光」のMVはこちら

まず、「光」のMVをご紹介します。
andymoriのメンバーが、眩い太陽に包まれながら演奏をするというシンプルな構成。
どこか神々しさすら感じるその映像の中で、「光」に関して歌う歌詞が心にダイレクトに響いてくるのです。
いつでも自然体で演奏するandymoriの姿が、私たちに音楽の素晴らしさを教えてくれます。
それでは早速、「光」の歌詞の解釈を紹介していきましょう。
「光」が意味するもの
「光」は君の笑顔
僕は見たよ僕は見たよ あの暖かい光
もうだめだと弱音を吐いた君が少しだけ微笑んだんだ
出典: 光/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
主人公が見たのは、暖かな「光」。
この「光」が意味しているのは何なのでしょうか。
ここでは君の笑顔の眩しさを歌っているように感じます。
うまくいかないことが多く、世界に絶望していた君がふとした瞬間に少し笑ってくれた。
その事実が、主人公の心をふと軽くしたのでしょう。
お互いの人生の中で、いつの間にか交わることになった2つの線が、そこに希望を生んだのです。
その笑顔はまるで「光」のようで、彼の脳裏に焼き付いて離れません。
その「光」を見た瞬間を思い出しているのでしょう。
心を照らす光
僕は見たよ僕は見たよ あの美しい光
君が君でいてくれたその瞬間 心が照らされたんだ
出典: 光/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
ここでも「光」という言葉が殊更に強調されています。
絶望していた君が、ある出来事をきっかけに救われてくれた。
自分の人生を諦めずに、自分で居続けることを選んだ君の存在が、主人公の心を照らしているのです。
絶望の中で見つけた希望。
それがここでいう彼にとっての「光」なのでしょう。
大切な人が生きているという事実が、彼に取ってはかけがえのないことなのです。
前述した冒頭の歌詞パートではその暖かさを歌っていました。
ここではその美しさにフォーカスを当てています。
苦悩の中で見つけた「光」
苦悩する日々の中
分かるかい? 線路沿いの道で見上げたあの空の下で
日々迷い間違えながら立ち止まってためいきさ
出典: 光/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
このパートでは、過去の自分が感じていた苦悩を描いているのでしょう。
そこにあったのは行き止まりのように感じる毎日です。
日々の生活に行き詰まり、先が見えずに焦りを感じているのでしょう。
道がどこに続いているのかも分からず、進んでは来た道を戻るような日々。
途方に暮れて、何が正解かも分からなくなって溜息を吐いている主人公がいます。
空は広いけれど、自分が生きている街には閉塞感が漂っている。
彼はこの街を迷路のように感じているのでしょう。