別れも今やいい思い出
去って行った仲間にゃ Have a Nice Day
正直寂しかったが 泣かないで
常に粋がってた 声だけはデカくて
存在意義叫んだ 名もない俺
出典: BIG UP/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風
これまでの10年間、楽しかった思い出ばかりではなかったことでしょう。
今のメンバーに落ち着くまで、色々な人との別れや衝突もあったことがうかがえます。
しかしこの歌詞では、そんなこともポジティブにとらえているようです。
当時の自分の様子を振り返り、懐かしんでいるようにも思えます。
たった一人、訳も分からないまま自分だけの音楽をやろうともがいていたデビュー当時。
今思えばカッコ悪かった部分もあれど、それが今を形作っているのです。
夢を信じたからこそ今がある
いつになったってお利口になれず
青臭い夢 のめり込む
それが誰も真似できぬオリジナリティ
信じ進んで行け 道無き道へ
出典: BIG UP/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風
湘南乃風は今や音楽シーンで唯一無二の存在です。
ヒップホップのテイストを非常に身近な存在にしたアーティストともいえます。
それが実現できたのは、丸くならず常にオリジナリティを追求したからこそでしょう。
「自分達だけの音楽をつきつめたい!」という探求心あってこそのものです。
デビュー当時の若さがそれを後押ししたのかもしれません。
そしてその勢いに巻き込まれるようにやってきたのが現在のメンバー達。
リーダーに共感し、そして今に至るまでずっと道を共にしてきました。
ただ道なき道をがむしゃらに突き進んでいった過去が、確かな現在に繋がっているのです。
「自分の夢を信じてよかった!間違っていなかった!」という確信が感じられる歌詞ですね。
音楽をつきつめた理由
はじめは消去法
俺は自分の夢を捨てたところからスタートした
大切なもんはなんですか? 自分の心に問いかけた
親 友達 地元 彼女 趣味 特技 全部殴り書き
消去法で残ったMusic それが道となり夢となった
出典: BIG UP/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風
「自分はいったい何をしたいのか。」という問い。
これは若い時分、誰しもが悩むことでしょう。
同じように、一人の青年だった時にこのことについて悶々と考えたようです。
そして色々と考え抜いた結果、当時の自分が大切だと思ったのは他でもない音楽。
友人でも恋人でもありませんでした。
それが湘南乃風というアーティストが成立するはじめの一歩となったのです。
この頃から、しっかり芯の通った音楽家魂を感じますね。
音楽が当時の自分を突き動かした
変わらないさ あの日
神様が俺の心に流した Melody
変わらないのさ この思い
楽しみさ これからのDesteny
お前ら仲間さ それがMemories
出典: BIG UP/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風
きっと当時から、音楽への親しみや愛着は十分にあったのでしょう。
たまたま耳にした曲が、音楽の道へと引きずり込んだという可能性もあります。
それは運でもあり、もはや運命。
自分のこれからを考えるというタイミングで音楽と出会えたのは、運命的なことです。
きっとその頃の音楽に対する情熱は今も忘れずにいることでしょう。
当時、何もわからないままに音楽だけを信じて突っ走った日々…。
そんな思い出を今も決して忘れず、初心を抱きしめていたいという気持ちが表れています。
仲間たちへの感謝
面と向かっては言いにくいけれど
面と向かって言えやしない
歌わなきゃ照れ臭い
"ありがとう"って伝えたい
出典: BIG UP/作詞:湘南乃風 作曲:湘南乃風
なんでも歌にすることでスムーズな自己表現が出来るようです。
そのため、重要なことも恥ずかしいこともリズムに乗せて言えば饒舌に。
本来であれば【BIG UP】といった仲間への感謝は、面と向かって言うのが一番でしょう。
しかしあえてそれを曲として作り、リリースまでしているのです。
「今更言うのは照れ臭いけど、感謝の気持ちは伝えたい!」という熱意が感じられますね。
これを聞くメンバーもそんな気持ちに気付いていることでしょう。
サラっと歌っているようですが、実は今までの10年間がぎっしり詰まった深い曲です。
この曲でより湘南乃風というグループの団結も深まったことでしょう。