「無謀な夢は覚めることがない」の魅力に迫る
今回はSTU48の楽曲「無謀な夢は覚めることがない」を解説していきます。
こちらは彼女たちの通算4枚目となるシングル。
これまでの経歴を踏まえグループの今後を示唆するダンスナンバーとなっています。
本記事では本曲の歌詞に注目し、楽曲の世界感を考察していくことにしましょう。
メンバーが額縁を蹴り倒す印象的なラストは必見です。是非本記事と一緒にご覧下さい。
1番を解説
キーワードは?
君の目の前には無限が横たわる (WowWow)
銀河を飲み込んだ夜明け前の海
どんな勇気出せば 渡れるのだろう? (WowWow)
遥かな大陸よ 本当に存在するのか?
出典: 無謀な夢は覚めることがない/作詞:秋元康 作曲:ツキダタダシ
ここでいう「銀河」は将来の自分を指していると考えられます。
1行目の描写から今後の可能性は無限大。夢に向けて挑戦を続ける毎日であることが分かります。
また2行目の歌詞では、主人公が努力の真っ最中であることを示した比喩表現が登場。
ここから本曲のキーワードは夢であると推測できます。
さらに後半で注目すべきは、夢に対する想いが分かる1文。
努力を続ける主人公ですが、将来の姿に疑問を抱いていると考えることができます。
ここまでの歌詞で見えてくるのは、主人公が夢を追う人物であるということです。
その夢に対してどのように向き合っていくのか?
こちらについては以降の歌詞でみていくことにしましょう。
性格
見えないものほど見たくなるんだ
(自分のこの目で確かめたいだけ)
誰かの受け売りじゃ意味なんかない
若さは向こう見ず
出典: 無謀な夢は覚めることがない/作詞:秋元康 作曲:ツキダタダシ
主人公は自分がまだ知らない分野にも興味津々。
書面で覚えた知識よりも、自らの体験を大切にするタイプです。
冒頭の2行では上記のような主人公の性格が表現されています。
また後半の2行では主人公が行動を起こす際の方針が分かる箇所が登場。
ここでは計画性のなさという否定的な側面ではなく、行動力のある人柄を表現していると取れます。
このように主人公は、迷うことはあれど根本的には我が道を行く強い意志の持ち主のようです。
手を伸ばす理由
無謀な夢は 覚めることがない
瞼の裏 ずっと灼きついてる
叶うことない願いだからこそ
手を伸ばし続けられる
出典: 無謀な夢は覚めることがない/作詞:秋元康 作曲:ツキダタダシ
いよいよサビに突入。特に注目したいのは2行目から3行目の表現です。
この描写からこれまで述べた夢が長い間見続けている夢だと分かります。
その夢は簡単に成し遂げられるものではなく、たくさんの努力が必要なものです。
瞼に染み付くほどの夢。おそらく数々の挫折を味わったことでしょう。
しかし目標を達成するまでは諦めきれません。
主人公にとって手を伸ばしても掴みきれない程の遠い夢であること。
これが強い意志や行動を続ける原動力となっています。
ライバルとの戦い方
希望という名の 言い訳しながら
そんな低い星を見てどうする?
愚かな奴だと 笑われたって
行ったことない世界へ
Go ahead!
出典: 無謀な夢は覚めることがない/作詞:秋元康 作曲:ツキダタダシ
ここでは夢を追う主人公に対して、対立意見が登場します。
意見を言っているのはその分野に詳しい人物。
経験が豊富で人に物を教える、いわば先生的な立場です。
その立場の人間から見ると、わざわざ経験する程度のことではない様子。主役の挑戦を否定します。
しかし主人公は新しい世界に一歩踏み出したい、という強い思いから歩みをとめません。
ここから主役が否定的な意見に屈しない、向上心のある人物であることが分かります。
一般的に新たな挑戦をする時には、小言を言うライバルの登場がつきもの。
本歌詞ではそんな相手と対峙する際の対処法を教えてくれます。