ずっと眺めていた
遠く幼い頃から
今も色褪せたその景色は
真白な壁に飾ってある
かわいた風をからませ
あなたを連れてくのさ
Honey so sweet 限りない夢を
この両手につかんで
出典: HONEY/作詞:hyde 作曲:hyde
幼い頃から、写真や絵で見て憧れ続けたあの景色。
大人になってもそれは変わらず、憧れのまま存在しているのでしょう。
時を経て、その風景を映したものが色褪せてしまっても、心の中の憧れは決して色褪せることはありません。
ずっと大切に持ち続けてきた風景。
何度、住む家が変わっても、変わらずに部屋の壁に掛けられました。
やっと今、その憧れの地に来ることができるようになったのでしょう。
”あなた”を連れて、一緒に。
夢が実現できる、ついにそんな状態になったのです。
哀しい目をしないで
転がってゆく道で
少しイカレタだけさ
深い痛みはとれないけど
そんな哀しい目をしないで
かわいた風をからませ
あなたを連れてくのさ
Honey so sweet 信じてほしい
この世界が嘘でも
I want to fly, waitin' for sunrise
いつでも いつでも
甘い 甘い 笑顔にとけていたい
出典: HONEY/作詞:hyde 作曲:hyde
これまで過ごしてきた”僕”の人生。
平坦なだけじゃなくて、いろんなことがあった。
”あなた”の想像できないような、酷いこともたくさん経験してきた。
だから、幼い頃の、あの無邪気な頃の”僕”とは変わってしまったと思うかもしれない。
心の奥底に刻まれた傷は消えはしないし、痛まないことはないけれど、でも大丈夫。
誰しもそういうものは抱えているものだろうし、だから”あなた”は哀しい目をすることはないんだと、優しく語りかけます。
”僕”の目指す世界へ、”あなた”を一緒に連れていきます。
この世界が何もかもが嘘で、信じられないとしても、どうか”僕”のことだけは信じて、と願いながら。
あの場所が呼んでる
運命が僕をつかんで
あたりはかすんでくけど
ふさがないで 聴こえるだろう
あの場所が呼んでる
かわいた風をからませ
あなたを連れてくのさ
Honey so sweet 限りない夢を
この両手につかんで
I want to fly, waitin' for sunrise
I want to fly, waitin' for sunrise
出典: HONEY/作詞:hyde 作曲:hyde
自分にはどうすることもできない運命が降りかかることもあります。
運命に翻弄されて、自分自身も、周りも見えなくなってしまうことも。
それでも、昔夢見たあの風景が、胸には焼き付いています。
そこに行くために、今まで生きてきた。
それさえ忘れなければ、運命にだって抗って進んでいけるのです。
風に乗って、”あなた”と一緒に。
hydeの奥深い歌詞の世界
実は「HONEY」には、有名な解釈があります。
病に侵されて息も絶え絶えの男性が、死の間際に愛する女性を道連れにする、そういう解釈です。
解釈は自由ですので、真偽のほどは分かりませんが、作詞者であるhydeは「HONEY」の歌詞の解釈について言及したことはありません。
しかし、この曲の疾走感、明るくキャッチーな曲調、そして特にギターの音作りから感じられる”かわいた”感じ。
そうしたことを考えると、愛する人の命を奪おうとする解釈には違和感を感じました。
ここで歌われる”色褪せたその景色”は、実際の風景かもしれませんが、夢をかなえた時に見えてくる世界=”景色”とも取れるのではないでしょうか。
ずっと、大切に抱えてきた夢。
それをやっと叶えて、大切な人と一緒にその夢を実現した世界で生きていこう、そういったことを高らかに歌い上げた歌詞ではないかとここでは解釈しました。
人によってさまざまな解釈がある曲だと思いますが、あなたはこの「HONEY」に、何を見るのでしょうか。
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