2度目のシングルカット曲

『Driver's High』ファンの間で歌詞の解釈が話題!刹那的な歌詞を徹底解剖♪の画像

初出はアルバムから

カラオケで歌うと盛り上がる曲」、「ドライブ中に聴きたい曲」などのランキングでは、常に上位に挙がる『Driver's High』。オリコンでも初登場2位を記録しています。

アップテンポで明るいながらも、緩急のある曲調が好まれているのでしょう。

特にカラオケではMVが映されることが多いため、目にも嬉しいです。

しかしこの曲は実は、シングルとして制作されたものではなく、1999年7月に発売された彼らの6枚目のアルバム「ark」から、シングルカットされてリリースされた曲なのです。

シングルとしては17作目にあたるのですが、アルバムからのシングルカットはまだこれまでで2度しかありません。

また、発売された初回版CDと、同じ日に発売されたPV集に封入されているハガキとシールで応募すると、非常に豪華なプレゼントが当たるという企画もありました。

『Driver's High』ファンの間で歌詞の解釈が話題!刹那的な歌詞を徹底解剖♪の画像

MVもカッコイイ

ライヴとは違った顔

カラオケで「本人画像」を選ぶと、だいたいこの曲のMVを見ることができます。

シチュエーション的には、メンバー4人が海外で銀行強盗を行った後、パトカーに追われながら車で逃げているというものなのですが、そんなハードなカーチェイスを楽しむかのようにヴォーカルのhyde歌を口ずさみながら運転し、他のメンバーは助手席と後部座席で楽しそうに騒いでいます。

この撮影は、ラスベガスの州警察当局の協力を得て行われたというほどに大掛かりなものだったそうですが、アメリカの派手な繁華街や広い荒野を駆け抜ける古いアメ車と壮大な風景が、非常に楽曲にマッチしているのです。

確かにテンションが上がりますね。「カラオケで歌うと盛り上がる曲」と言われるのも納得です。

後半になるとさらにスピード感が増し、せっかく盗んだ紙幣を窓からバラ撒いたり、派手に揺れる車内でシャンパンを開けて乾杯したりと、もう好き放題なのですが、この時のメンバーの表情が本当に楽しそう。

普段のライヴ映像やテレビ出演時、他の楽曲MVでもなかなか見られないような、やんちゃな笑顔です。

これだけでも一見の価値アリですよ。

MVのラストが意味深

キャッチーな曲に刹那的な歌詞

そんな楽しげな銀行強盗劇も、終盤には荒野に伸びる広い一本道をパトカーに封鎖され、警察官に銃を向けられることになります。

そのまま突っ込む?!──というのもアリだったのかも知れませんが、映像の中のドライバーのhydeは、ブレーキペダルを深く踏んでハンドルを急速に回転させます。当然車は進路変更。

ほぼ直角に右折して、そのまま道なき道を走った後、車ごと崖からダイブ!!……というところで曲も映像も終わっています。

これは気になりますよね。

銀行強盗は犯罪ですから、警察に追われるのは当然。

追われれば逃げるのも犯人のセオリーでしょう。

その上でのこの意味深なラストは、「もしかして初めからここまでの展開を予想済み?」と感じさせるような思い切りの良さです。

せっかく盗んだ札束をバラ撒いたり、車の中でシャンパンを乾杯し合ったことが、もう一度思い出されて、今度は違った意味を考えてしまいませんか?

ファンの間でも話題

歌詞と映像の解釈

ある意味、ただのMVに終わらず、ドラマのようにピッタリの歌詞の内容と映像の流れが、ファンの間でも非常に話題を呼びました。

中でも一番多かったのが、「特攻隊の歌」という解釈です。

他には「車を彼女に例えた曲」と捉えている人もいたり、「自殺志願の歌」などという意見もあるようです。

もちろん、すべてファンの間での推測の域を過ぎないもので、メンバーたち(特に作詞を担当したhyde)の口からは何も語られていないため、聴いた人が感じたままに楽しめば良いと思いますし、それが彼らの楽曲の良さでもありますね。

L'Arc〜en〜Cielの楽曲は、全体的には明るい曲調なのに、意外に重い歌詞がついていることが多いのですが、hyde曰く「明るいメロディーに対して暗い歌詞をつけたくなる」と答えているくらいですので、あながち間違った解釈でもないのかも知れません。

歌詞の内容

刹那的な楽しさ

それでは少し歌詞を見ていきます。

熱くなった銀のメタリックハート
導火線に火をつけてあげる
不思議なほどハイな気分さ
砂埃を巻き上げて行こう

出典: https://twitter.com/LArcenCiel__bot/status/925092970080059394