お互い想い合っているのに様々な事情で結ばれない悲恋。

この世で結ばれないならせめてあの世で…

という思いから心中に至ることは過去様々な物語で語られてきました。

『ロミオとジュリエット』『白鳥の湖』などがその例ですね。

ところがこの『入水願い』においてはそうではありませんでした。

このように重いテーマの曲が『教育』というアルバムに収録されている理由。

東京事変は、何を我々に教えたかったのでしょうか。

形はどうあれ生きることが大切である

これまでの考察で、最終的に彼女も彼も死ななかったとお伝えしました。

燃え上がった恋も、死を覚悟するほどの閉塞感も、裏切りも、全て超えて辿り着いた先にあったもの。

それは無様に生きるという唯一の選択肢でした。

無様であろうがなんだろうが、生きていることに最大の意味があるのです。

なので、この曲で伝えたかったことは下記のようなことだと思います。

生きていることでまた同じことを繰り返すかもしれない。

でも、また違った結果に辿り着くかもしれない。

こんなに辛い思いをしつつも、間際になって生きるという決断をしたこと。

それを反面教師にしなさい。

生きることそのものに意味があるのだから。

まとめ

東京事変【入水願い】歌詞の意味を考察【注意】どんなに疲れ切っても早まらず…生きるほうを選びましょうの画像

『心中』というかなり重いテーマで描かれる『入水願い』の世界観

いかがだったでしょうか。

まるで映画や小説にできそうなほどに練り込まれたストーリー。

それをバックボーンに聴き手の心へ一石投じ、心を掻き乱す歌詞楽曲椎名林檎さんならではです。

ギターベースの歪んだ音や、オープンハイハットで荒ぶるドラムの上で踊る澄んだ音のピアノ。

そういった表現力の高さも相まって、今もなお、東京事変の世界観はリスナーを惹きつけてやみません。

【ご紹介】

そんな東京事変の他の曲を書いた記事をご紹介します。

デビューシングルやラストシングルも網羅されているので読み応えありますよ!

2003年に結成され、2012年に解散した、椎名林檎を中心とするバンド。 その解散理由はやることはやり尽くしたからだと。 解散後数年が経過してなお、一切色あせることがない東京事変。 活動期間9年間の間に、超実力派バンドがすべてを出し尽くして産まれた多くの名曲。 その魅力と凄みは、独特の歌詞の中に豊潤に詰まっていました。

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