彼女とはだれ?

彼女というのは、ロサンゼルスの街を指しています。

ドラッグを買いに行く道程のことを歌っているのでしょう。

そのときの孤独な心境を呟いているのです。

やめたくてもやめられない後悔も入り交じっているのかもしれません。

歌詞の主人公は、街だけが自分を肯定してくれていると感じています。

ドラッグと街さえあれば、それでいいということでしょうか。

そんなときのことを思い出して、後悔しているのです。

過去と現在を対比させることで、失ったものの大きさや切ない感情を表現しています。

あの頃には戻りたくない

サビ部分の歌詞

I don't ever wanna feel
Like I did that day
Take me to the place I love
Take me all the way
I don't ever want to feel
Like I did that day
Take me to the place I love
Take me all that way (yeah yeah yeah)

出典: Under the Bridge/作詞:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad Smith 作曲:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad Smith

和訳

“あの頃の気分を再び味わうなんてまっぴらだ

愛すべきあの場所へ連れていってほしいんだ

とにかく連れていってほしい”

(繰り返し)

振り返って後悔

歌詞の主人公は、ドラッグを買いに橋に行ったときのことを思い出して後悔しています。

あの頃は散々な生活をしていたと言っているのでしょう。

もしくは、あのときに負のループから抜け出したかったという思いを歌っているのかもしれません。

ドラッグの快楽があったとしても、幸せが遠のいていく気分は最悪だったということでしょう。

愛する場所とはどこでしょうか。

幼い頃の楽しい思い出の場所。

ドラッグをやっていなかった頃に仲良くしていた仲間たち。

そんな情景を思い出しているのだと思います。

また、現時点で完全にドラッグと無縁の生活を送っているのかもわからないです。

リハビリ期間中かもしれないですし、完全に真っ当な生活に戻れたのかもしれません。

どちらにせよ、人生のある期間を無駄にしてしまったというような、深い後悔が窺い知れます。

苦悩を続けながら、ドラッグとは無縁の場所を探し求めているとも捉えられるでしょう。

Under the Bridgeの2番の歌詞

2番Aメロの歌詞

It's hard to believe
That there's nobody out there
It's hard to believe
That I'm all alone
At least I have her love
The city she loves me
Lonely as I am
Together we cry

出典: Under the Bridge/作詞:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad Smith 作曲:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad Smith

和訳

“信じられない

だれもいないんだ

信じられない

俺が1人きりだなんて

少なくとも彼女の愛はあるけど

街が俺を愛してくれている

なんて孤独なんだろう

街と一緒に泣くのさ”

再び1人きりを嘆く

2番のAメロは1番のものと感情的に似ています。

孤独になった状況を嘆いているのです。

ドラッグのせいで、彼は1人きりになってしまいました。

それが耐えられないのです。

しかし、一緒に泣いてくれる人はだれもいません。

彼にはもう、ロサンゼルスという街しか味方してくれないのでしょう。

俺が大好きなこの街だけは、まだ俺の味方だ。

街が実際に、声を掛けてくれるわけではありません。

ただ、風景や夜のライトの煌めきから、自分で何かを感じ取ることはできます。

そう思わないと、孤独感に苛まれて辛かったのだと思います。

楽曲のラスト

サビから変化