水樹奈々の「純潔パラドックス」が気になる!
「純潔パラドックス」は2011年8月3日に発売された、水樹奈々のシングルです。
これは同年に発表されたシングルとしては3枚目で、通算25枚目を数えました。
この歌は2011年7〜9月に放送されたアニメ「BLOOD-C」のエンディングテーマとして使用されました。
なお、カップリングである「7COLORS」は同時期に放送された「世界ふしぎ発見!」のエンディングテーマに起用されています。
歌っている水樹奈々についておさらいしてみよう!
アニメ界では知らない人がいない人気声優で歌手の水樹奈々は、1980年1月21日、愛媛県で誕生しました。
親の影響で子どもの頃から歌を学んでいた彼女は、高校生の時には東京の代々木アニメーション学院で声優としての勉強も始めます。
声優としてのデビューは1998年2月発売の恋愛シミュレーションゲーム『NOeL 〜La neige〜』の門倉千紗都役です。
続いて2000年12月にシングル「想い」をリリースし、歌手としてもデビューします。
初めてオリコンの週間シングルチャートでTop10入りしたのは2004年10月発売の「innocent starter」で、9位を記録しました。
抜群の歌唱力にルックスの良さも兼ね備えた彼女は着々とファンを増やし、6年連続で紅白歌合戦への出場も果たすなど活躍し続けています。
歌を聴いてみよう!
「純潔パラドックス」を聴いたことがないという人も、どんな歌だったっけ?という人も、まずは聴いてみましょう!
こちらでは「BLOOD-C」のエンディング映像の動画を紹介します。
ジャケットに秘められた意味とは?
アニソンのシンガーとして人気の水樹奈々は、ライブやPVの衣装が個性的なことでも知られています。
巷では多数のコスプレイヤーに真似されているほどです。
そんな、ビジュアルにこだわる彼女が「純潔パラドックス」のジャケットで着用しているのは、赤い着物風のワンピース。
背景はトーンを抑えているので、その鮮やかな色合いが引き立っていますね。
このジャケットのデザインには、なにか意味が込められているのでしょうか?
アニメの世界も関係あるの?
このジャケットのテーマは二面性であると言われていますが、これはアニメ「BLOOD-C」の世界観から着想を得たのではないかと思われます。
水樹奈々は、主人公の更衣小夜の声も担当しています。
そもそも「純潔パラドックス」を作ったのは、水樹奈々が主演を務めることが決まってからだったそうです。
そのため、曲の内容だけでなく、ジャケットに作品の世界が投影されていても自然と言えるでしょう。
更衣小夜は、女子高生でありながら巫女でもあり、御神刀を手に怪物「古きもの」と戦う使命を持った女の子です。
巫女や御神刀といった和のものを表すのに、着物はぴったりですね。
また、女子高生と戦う者という、主人公の両面を表すために、着物とワンピースという和・洋2つの要素を入れたのかもしれません。
純潔パラドックスの歌詞を徹底解説!
ではいよいよ、「純潔パラドックス」の歌詞の内容を見ていきましょう。
特に歌の世界をよく表現している部分をピックアップして解説しますね。
冒頭は少し難解です
朧夜に流れ落ちる口遊ぶ声は
空谷をかごやかに ゆらら舞い踊る
手を伸ばせば消えゆく束の間の夢に
見えない愛を翳して独り微笑むの
出典: https://twitter.com/asaki_mp3bot/status/596978107682136064
最初から難しい漢字や、意味がわかりにくい言葉が並んでいますね。
「朧夜」は「おぼろよ」、「口遊ぶ」は「くちすさぶ」、「翳して」は「かざして」と読みます。
また、「かごやか」は、ひっそりと閑静であるという意味の古語です。
主人公が巫女ですから、古風な言葉の歌はイメージとしては合っていますよね。
静かで誰もいない谷に1人でいて、つかめない夢や愛といったものを求めているといったところでしょうか。
孤独に戦う主人公の虚しさが際立っているパートですね。