この戦いは、同時に布袋寅泰とMAN WITH A MISSIONの音楽、彼らの魂の戦いであるともいえるでしょう。
活動歴だけで言えば、布袋寅泰から見ればMAN WITH A MISSIONの面々などまだまだひよっこも同然。
しかしアーティストのコラボレーションやフィーチャリングは、双方の敬意があるからこそ成立するもの。
布袋寅泰は圧倒的な敬意を持って、MAN WITH A MISSIONをフィーチャリングに迎えたのです。
MAN WITH A MISSIONからすれば非常に光栄な話であったことでしょう。
それと同時に、世界の布袋寅泰からの大きな期待はまさに責任重大。
自分達の持てる最大の力を発揮して、布袋寅泰に向かっていったのです。
MVの映像は前半の対峙のシーンから、後半は共闘するかのような演奏シーンへ。
オオカミの眼を宿した布袋寅泰。
そして布袋寅泰を象徴するギターの模様を宿したMAN WITH A MISSION。
シンクロした容姿は、互いを認め合った印でしょうか。
両者のギターソロで、戦いは佳境に向かいます。
この時の布袋寅泰のマシンガンのようなギターカッティングは必見。
まさに世界レベルのクールなギターリフといえるでしょう。
そしてラストの6人揃っての演奏シーンは圧巻の迫力。
まさに両者は良きライバルであったと同時に、良き同志でもありました。
『己の手で未来を掴め』という力強いメッセージを投げ掛け、この楽曲はエンディングを迎えます。
ポイント3:アルバムの世界観ともシンクロ!?
人気シリーズ『GUITARHYTHM』30周年を掲げて
本作は"あの日見た未来"、"かつて想像していた未来へ実際に来た自分たち"がコンセプトとなっている。『GUITARHYTHM』から31年が過ぎ、テクノロジーは飛躍的に進歩し「かつて思い描いていた未来」が現実のものとなったが、どこか閉塞感があり明日の見えない雰囲気に包まれた現代を描いており、「今という"未来"は本当に我々の欲したものであったのか」というのがこのアルバム最大のテーマである。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/GUITARHYTHM_VI
『GUITARHYTHM』シリーズのリリースから30年。
今作で彼が提示したテーマは、自身の楽曲や音楽という枠にとどまるものではありません。
携帯電話やインターネットの環境は瞬く間に進化を遂げ、今や音楽はCDの形すら成さなくなっています。
30年という長い月日をかけて日本の、世界の音楽界を最前線で走り続けてきた布袋寅泰。
そんな彼だからこそできる、音楽による問題提起。
アルバム『GUITARHYTHM Ⅵ』を通じて、この楽曲【Give It To The Universe】を通じて。
彼は日本中に、世界中に問いかけを続けているのです。
我々がこれから生きていく世界は、本当にこのままでいいのだろうか?
私たちはこのままで、本当に幸せに生きていく事はできるのだろうか?
どうか皆さんも、少しだけで構いません。
この曲を聴きながらご自身の胸に手を当てて、考えてみて頂ければと思います。
マンウィズファンも要チェック!豪華コンテンツいろいろ♪
MVだけじゃない!ティザー映像も必見!
ここまでMV映像の注目ポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
実はこの【Give It To The Universe】、MV以外にも面白いコンテンツがいろいろ。
最後に少しだけ、そのコンテンツを併せてご紹介したいと思います。
まず最初は【Give It To The Universe】のティザー映像。
映っているのは布袋寅泰とMAN WITH A MISSIONのジャンケン・ジョニーとカミカゼ・ボーイ。
3人がロンドンのスタジオでこの楽曲をレコーディングした際の模様が収められた映像となっています。
布袋寅泰と若手ミュージシャンとの交流を描いたなかなかレアなものではないでしょうか。
映像にはリラックスした状態でインタビューを受けたり、キリッとした表情で撮影をする3人の姿も。
日本語を操るのに少し不自由なマンウィズの2人と、布袋寅泰のやり取りにもくすっとしますね。
布袋寅泰との収録秘話も!?インタビュー映像は特設サイトにて!
また、この【Give It To The Universe】を収録したアルバム『GUITARHYTHM VI』。
音源リリースに伴い、なんと特設サイトが作られているんです。
この特設サイトには布袋寅泰ファンもそうでない方も楽しめるコンテンツが盛りだくさん。
音源の基本情報はもちろん、関連動画やリリースツアー情報も全てここで網羅されています。
その中には、音源製作に携わった豪華アーティストからのコメントを掲載しているコーナーも。
海外のプレイヤーはもちろん、歌詞や楽曲の提供を行ったCorneliusやいしわたり淳治。
もちろんMAN WITH A MISSIONのメッセージも掲載されていますよ。
気になるマンウィズのコメントは…なんと動画でのメッセージ!
普段なかなか公の場で喋る所を見せない彼らの非常に貴重な姿が見られるようになっています。
布袋寅泰からオファーを受けた時の心境や、上記のティザー映像を撮影した時の秘話など…。
1分半の短い映像ながら、非常にボリューム感満点の内容となっているコメント動画です。
ぜひぜひ下記の特設サイトのリンクから詳細をチェックして頂ければと思います!
布袋の代名詞とも言える「ギタリズム」シリーズ最新作にして史上最高傑作!NEW ALBUM『GUITARHYTHM Ⅵ』 2019.5.29 OUT!
最後に
布袋寅泰とMAN WITH A MISSIONの共作となった【Give It To The Universe】。
今回は楽曲のMVについて解説させて頂きました。
長いミュージシャン歴を持ちながらも、実力ある若手アーティストへの敬意も忘れない布袋寅泰。
日本が誇る屈指のギタリストの力は、まだまだ衰えを知ることはないようです。
これからも、世界に引けを取らないHOTEIサウンドを鳴り響かせてくれることでしょう。