10周年を飾る3rdアルバム「SOIL」
2018年10月10日、04 Limited Sazabysの3rdアルバム「SOIL」がいよいよリリースされましたね!
結成10周年の記念すべき年に発売するこの作品。
Vo,BaのGENが語るには「初期の感じ、最近の感じ、更に進化した部分が詰まっている」といいます。
そうした作風に仕上がったのも、10年という長い時間の積み重ねがあってこそ。
彼らにとっても、ずっと追いかけてきたファンにとっても感慨深いものとなっているのではないでしょうか。
アルバムタイトルに込められた「土」は何を物語る?
アルバムタイトルの「SOIL」は「土壌、土」などを表す単語。
タイトルは完全にインスピレーションからのもので、当初意味などは考えていなかったようです。
後から意味を知って「雨降って地固まる」という言葉もあり、丁度良いという風に落ち着いたとのこと。
こうして飽くまでも偶然に付けられたタイトルの意味。
土壌を固めてきた10年の成果がそこに表れているというのは、実に運命的ですね。
「monolith」のアフターストーリーを描く「Milestone」
今回「SOIL」の中からスポットを当てるのは、MVも公開された「Milestone」。
なんでも、この曲では2014年にリリースされた「monolith」のアフターストーリーが描かれているそうです。
当時のバンドの状況が歌詞にも表れていた
「monolith」では揺らぐ感情の中葛藤する様子を見せていた主人公。
2014年というとバンドもまだメジャーデビューしていない時期ですね。
その時期の心境をGENは「希望は見えていないけど、それでもすがりつくしかない」と語っています。
歌詞にもそれは表れていたとのこと。
それから4年、取り巻く状況は大きく変わり、バンドとしては希望に辿り着くことが出来たと言えます。
「monolith」の主人公もこれと同じように「Milestone」で何かを見つけることができたのでしょうか。
その内容に詳しく迫っていきましょう!
楽曲を考察
楽曲は「いつか」という声からどこか切なさを含んだメロディで幕を開けます。
ちなみに「monolith」の冒頭も「いつから」という言葉から。
この共通項から、アフターストーリーにするという構想が浮かんだそうですよ。
GENの少年のような声が「夢」という言葉にもがいている様子をよりリアルに感じさせます。
メロコアサウンドに乗せられた儚いイメージ
高速で踏み鳴らされるバスドラムに、オクターブ奏法で奏でられるギター。
イントロで展開されるのはメロコアの代名詞のような演奏です。
ザクザクとしたミュートギターが心地良いAメロ、コーラスが情緒を掻き立てるBメロ。
勢いのあるサウンドに乗せられた儚いイメージが、やり切れない感情を表しているかのようです。
主張の強いギター
サビでは冒頭のメロディが再び登場。
疾走するサウンドの中でのそれは切なさに拍車をかけるかのような印象を受けます。
この部分で聴けるギターフレーズもまた印象的。
ヴォーカル以外のもう一つのメロディとなっていて、なんとも耳に残ります。
実はこういった主張の強いギターも「SOIL」の特徴となっているんです。
レコーディングでは歌は最後に録るのが定石。
ギターのHIROKAZは、歌が入っていない状態の音源を前にして「せっかくだから自分が主張してみてもいいのでは」と思ったそうです。
歌を意識しないからこその斬新さが良い具合に化学反応を起こしているのではないでしょうか。