目標に向かって進む道のりでは、良いことも悪いこともあったはずです。
そんな時に、仲間がいてくれることは主人公にとっての支えになったことでしょう。
嬉しいことがあれば、仲間と共有し、共有することでより前向きな気持ちで進んでいけるはずです。
もし越えることが困難な壁にぶつかった時には、主人公を励まし、奮い立たせてくれることでしょう。
困難を乗り越えるには、気持ちを強く持たなければなりません。
悔しいという気持ちをパワーに変えて、主人公は仲間とともに進んできたことが読み取れます。
そうしてひたすらに駆け抜けていた主人公ですが、その道のりに後悔はないようです。
がむしゃらでも目標に向かって進み続けたから今の自分がある、という自信があるからではなかと読み取れます。
いつかを夢見て
僕たちは懐かしさにひたるより
また会えると笑いあって
さようならはとっておいてよ もしもの時まで
いまはいまの楽しさで はしゃぎたいなみんなと
さようならへさよなら!なんて無茶苦茶を言いたくなった…
出典: さようならへさよなら!/作詞:畑亜貴 作曲:増谷賢
1番のサビの歌詞です。
主人公たちは目標を叶えるまで、切磋琢磨して今の場所にたどり着きました。
ともに駆け抜けていた時には、ずっと一緒にいるのだと思う仲間だったのかもしれません。
しかし、同じ目標を叶えた先には、それぞれ違う志を描いているというのはよくあることです。
主人公と仲間が今の場所からさらに進む先は、別々の道だったのだと読み取れます。
しかし主人公はこの別れは一時的なものだと考えているようです。
これから進む道のりは分かれていたとしても、そのずっと先では、互いの道がまた交差するかもしれません。
主人公は仲間達とまた出会うことを願って、今は別れの言葉を言わないでおこうと言っているのです。
それはもしかしたら夢物語といわれてしまうものかもしれません。
無茶なことを言っているのかもしれない、ということは主人公も心のどこかではわかっています。
それでもいつか会うことを願って、今のともにいる時間を楽しもうとしているのです。
さらに先へ進んでいく
流れる時間の中で
心に君がいて それはこれからも変わらない
じゃあ変わるのはなんだろう 時の流れと願い?
出典: さようならへさよなら!/作詞:畑亜貴 作曲:増谷賢
仲間と別れてしまってからも、主人公と仲間の絆が消えてしまうわけではありません。
仲間のことはいつでも思い出せるほど、心の中に深く根を下ろしている存在です。
それは別れてしまって、どれだけ時間が経ったとしても変わらないのだと読み取れます。
しかし、時間が経てば仲間への気持ちは変わらなくても、自分の願いは変わってしまうかもしれません。
主人公の中で、仲間と別れてから思い描いていた夢や目標が少しずつ変わっているのではないかと感じられます。
見据える未来
見慣れた道でさえ 季節の光で揺らめく
君の瞳も語ってるね つぎのたくらみを
出典: さようならへさよなら!/作詞:畑亜貴 作曲:増谷賢
仲間とともに目標に向かって頑張っていた間のことは、主人公の心にしっかりと刻まれているはずです。
その頃を振り返れば、馴染みのある出来事や印象的な出来事がたくさんあることでしょう。
似たような出来事であっても、季節が違えば少し違った思い出として覚えていることもあるはずです。
そしてそれは、主人公と仲間が違う季節をともに過ごしてきたからこその思い出です。
そうしてともに歩んできた仲間は、今までの目標を叶え、さらに次の目標や夢を決めているのでしょう。
どんどんと先へ進んでいこうとする仲間の強い意志を、ともに過ごしてきた主人公はわかっているようです。
そばにいなくても支えてくれる存在
心の支え
悲しみ忘れ去ろう 愛しさで胸はいっぱいさ
まだ駆け抜けるから どこまでも一緒だと約束すらいらない
出典: さようならへさよなら!/作詞:畑亜貴 作曲:増谷賢
これまで、目標へ頑張る間には辛いこともたくさんあったはずです。
この先へ進んでいく時にも同じように辛いことがあるでしょう。
しかし、その辛いことを考えて悲しくなって落ち込んでいては歩みを止めてしまうかもしれません。
主人公はそうしたネガティブな感情ではなく、目標への思いで心を満たそうと前向きに考えているようです。
きっと主人公は、その目標を好きだからこそ頑張っていたのでしょう。
そして、同じ目標を掲げ、ともに歩んできた仲間のこともとても大切に思っていたはずです。
そうしたポジティブな感情を、主人公は大切にしていることが読み取れます。
その思いで心を満たし、例え仲間が隣にいなくてもずっと一緒にいるような支えになっているのでしょう。