エド・シーランってどんな歌手?
イギリスの音楽シーンに彗星のごとく表れ、たちまちみんなのハートを掴んでしまったエド・シーラン。
彼は1991年生まれのシンガーソングライターで、アルバムの「+」(プラス)で2011年にメジャーデビューした後、破竹の勢いでミリオンセラーを連発しました。
アメリカでもテイラー・スウィフトのアルバムに参加するなどして話題を呼び、世界的にも華々しいキャリアを積み重ねています。
’Galway Girl’って?
今回紹介する’Galway Girl'(ゴールウェイ・ガール)は、エド・シーランの3枚目のアルバム「÷」(ディバイド)に収録されています。
アイルランドのフォーク・ミュージックとポップスを掛け合わせたスタイルが特徴的な楽曲です。
エドによれば、最初は「フォークなんてクールじゃない」と彼のレーベルに大反対されたとのこと。
しかし、アルバム発売後にシングルとしてダウンロードされた数をカウントするUKシングルチャートで2位、アイルランドでは1位を記録するなど大人気となりました。
MVに登場するのは、あの演技派女優!
’Galway Girl'のMVには、金髪でスリムな可愛い女性が登場します。
彼女の名前はシアーシャ・ローナン。1994年生まれのアイルランド人の女優です。
2007年、子役として出演したキーラ・ナイトレイ主演のイギリス映画「つぐない」で、大人顔負けの好演技をして「あの子は誰!?」と映画界を驚かせました。
その後はピーター・ジャクソン監督の「ラブリーボーン」や、「ハンナ」「ブルックリン」など数々の映画で主演しています。
このシアーシャが、MVの中で’Galway Girl’として、街のパブや街角ではしゃいでいる姿がとても可愛いです!
街角でアイリッシュ・ダンスに飛び入り参加したり、パブでギネスをすすったりと、すっかり地元の子になりきっています。
なお、このMVは本当にエド本人がソニーのカメラで撮影したそうですよ!
’Galway Girl’の意味は?
’Galway'(ゴールウェイ)はアイルランド西部の都市の名前です。
この曲が出た時には、「ゴールウェイ・ガールのモデルはエドのガールフレンド?」などと噂されましたが、実際には全く別のアイリッシュの女性だそう。
しかも、特に深いつながりはなく、エドはただ彼女から曲のインスピレーションをもらっただけとのことでした。
ただし、彼がアイルランドに関する歌を作ること自体は意外ではありません。
エドは父方の先祖がアイリッシュ系で、音楽の面でも自分のルーツの面でも、アイルランドには特別な思いを抱いているようです。
実際、’Galway Girl'と同じアルバムに入っているアイリッシュフォークソング調の’Nancy Mulligan’(ナンシー・マリガン)は、彼のお祖父さんとお祖母さんの恋物語がベースになっています。
こちらも下記に動画を紹介しますので、良かったら聴いてみてくださいね!
「Galway Girl」の歌詞の魅力に迫ってみよう!
それでは、’Galway Girl'の歌詞から歌の世界を読み解いてみましょう。
拙訳も付けましたが、意訳の部分もあるのでご了承くださいね!
スタートはこちら
She played the fiddle in a irish band but she fell in love with an english man.
出典: https://twitter.com/teddysphotos/status/919005142984417280
’彼女はアイリッシュ・バンドでフィドル(バイオリン)を弾いてたんだけど、イングランド男と恋に落ちちゃったんだ’
直訳するとこれだけの内容ですが、深読みすると、フィドルでアイリッシュ・ミュージックを演奏するほど愛国心の強い女性が、うっかり嫌いな国・イギリスの男に惚れちゃった、という内容にも取れます。
ちなみに、この部分のメロディがキャッチーで、ここだけ頭の中でぐるぐる回ってる!という人が世界中で続出している、中毒性のある出だしです。
ここからラップの抜粋です!
I met her on Grafton street
right outside of the bar
she shared a cigarette with me
while her brother played the guitar
出典: https://twitter.com/izzytvs/status/884898452496429058