共感できる曲?

10代の頃を思い出させる曲

sumika【イコール】歌詞の意味を解説!理想と現実はどう違った?主人公が導き出した結論に共感の声!の画像

sumika楽曲『イコール』は『Traveling』との両A面シングルとして、2019年6月12日にリリースされました。

あだち充原作のテレビアニメ『MIX』のオープニングテーマとしても使用された同曲。

『MIX』は『タッチ』の30年後の世界を舞台に繰り広げられる注目作です。

アニメ制作サイドとアプローチ方法を話し合いながら作り上げたのだとか。

「自分が10代だったころを思い出しながら制作した」と片岡さんは語っていますが、どんな内容なのでしょうか?

今回は『イコール』の歌詞を中心に解説していこうと思います。

まずは、MVからチェックしてみましょう。

MVを解説!

ライブドキュメンタリー仕立てになっている

「いままでのいつよりも今日グッとくる歌が歌いたい」

そんなMCからスタートした映像。

ライブ当日の様子を追ったドキュメンタリー風の内容となっています。

バックステージから打ち合わせの光景まで盛りだくさんの内容です。

ライブが始まる直前に各メンバーが、それぞれウォーミングアップしている様子が見られるのはかなり貴重!

開演を待つファンが映るのも臨場感があります。

リハーサルでは誰もいなかった客席が満杯になっているシーンには感動したという声もありました。

演奏シーンはライブを見に行った時の感動がよみがえるのではないでしょうか。

2階席など観客がステージ側から撮ったようなショットは普段は見ることが出来ない光景です。

演奏が終わり客席へ帰って行くメンバーたち。

最後にタイトルが表示されMVは終わります。

素顔のsumikaも見られる楽しい映像に仕上がっていましたね。

実際に彼らのライブへ足を運んでいる方は、感動もひとしおなのではないでしょうか。

さて、ライブの熱気を感じるMVをご覧いただいたところで、次からは歌詞について解説していきたいと思います。

歌詞を解説!

現在(いま)とにらめっこ

描いた理想の自分とは
かけ離れた現在(いま)と
にらめっこして笑っている
ごまかし隠す
春の日に

南風で
髪がなびく
あの子の横顔に
苦笑いやめ誓ってやる
今年の夏の日は

出典: イコール/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太

季節は春。

この歌詞の主人公は理想を抱いていた過去があり、それを目指して頑張っていました。

しかし、今やその理想とは全く違う場所にいるようです。

そのことに気づいてはいるようですが、何もできずに自分の気持ちを偽って過ごしている様子。

なんとも歯がゆい状況ですが、そんな彼に変わるきっかけが訪れます。

夏になり、出会った女の子に目を奪われて、主人公はもう一度奮起することを決心しました。

この女の子がどんな存在なのかが気になりますが、主人公に大きな影響を与えたようです。

「横顔」とあるため、まだ主人公とはそれほど親しくないようにも感じます。

主人公にとって憧れのマドンナのような存在なのかもしれません。

「かっこいい所を見せたい」

と思ったのかもしれませんね。恋の力は偉大です。

「青春」の二文字が頭をよぎる始まりですが、主人公が頑張ろうとしているのはアニメ本編の内容と同じく高校野球のようなスポーツなのでしょうか?

気持ちを届けたいなら

音より光より
真っ直ぐに早く届けと願う
気持ちがあるなら
笑ってごまかしていないで
自分の心に手当ててみるんだ

Stand By Me
そばにいて
今タッチしよう
止まらない鼓動
抱いていた感情ごと
抱きしめよう

出典: イコール/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太

ここでは自分に言い聞かせるように「自分に嘘をつくのはやめろ」と歌っています。

主人公が理想(夢)に対して抱く情熱はまだ衰えておらず、まだ心の中で炎のように燃えている状態。

自分に正直になって、もう一度立ち上がろうと呼びかける主人公。

主人公は挫折した過去があるのかもしれません。

往年の名作『スラムダンク』で三井寿が「バスケがしたいです…」と言った場面のように、情熱を無視せずに認める。

勇気がいる行為かもしれませんが、きっとその気持ちを我慢し続けるよりも良い結果が待っているはずです。

何度も登場する英語のフレーズは「僕の側にいて」という意味。

側にいて欲しいのは先ほど登場した「あの子」でしょうか。

その解釈も間違ってはいなさそうですが、主人公の背景を考えると別の答えもありそうです。

夢を諦めてしまおうと距離を置いていた主人公は、再び夢へと向きあって自分の気持ちを受け入れようとしている。

そう考えることもできるでしょう。

主人公にとって「夢」とは恋のように少し切なくて、愛おしい存在なのかも。

痛い痛いのは飛んで行かない

自分のダメなところは認める