2人で夢を見ている 胸を痛めて揺れてる
愛しい日々は旅を終えて 赤道線の上
追い風を辿れば 雲が晴れてゆく
灯台のスポットライト 青空を探して

出典: Brand New Wave Upper Ground/作詞:YUKI 作曲:TAKUYA

あらゆる苦悩を乗りこえて、見晴らしの良い場所までたどり着いたJUDY AND MARY

彼らに吹く風は向かい風のこともあれば、追い風のこともあったのでしょう。

しかし最終的に頂点までたどり着くのに、ファンの声援などが追い風となり一気に駆け上がれました。

「灯台のスポットライト」がライブでの光景と重なり、YUKIからファンへの感謝のメッセージに感じます。

ここまでたどり着けたのも、これまでバンドが維持できたのも、全てライブに足を運んでくれるファンのおかげ。

そんなメッセージと受け取れてしまうのです。

JUDY AND MARY「Brand New Wave Upper Ground」からわかること

本作はジュディマリからファンへ向けた、感謝のメッセージだと感じます。

ファンがいるからここまでこられた、そんな大切なメッセージです。

本作の終盤の歌詞で確認してみましょう。

これから

曖昧なままで ここまで泳いできたけど
つないだ指先 未来教えてくれるから
はぐれた 心ひとつにして

出典: Brand New Wave Upper Ground/作詞:YUKI 作曲:TAKUYA

これまでバンドメンバー間で足並みがそろわず、はがゆい時期もあったのでしょう。

しかしファンのためにと、次第に結束を固め直したJUDY AND MARY

目標を見失いそうになったとしても、ファンの声援が道標となったのです。

メンバーに送られる1つ1つの声援が、とても大きな力となりました。

1つ1つであったはずの声援は、次第に太い束となりメンバーの目標を明確にします。

離れかけていたメンバー間の心を、また誘導してくれたのもファンのおかげです。

前だけ見て

振り向かずに行くわ
シャツのすそはためかせて進め

出典: Brand New Wave Upper Ground/作詞:YUKI 作曲:TAKUYA

結束が強まったメンバーの心は、決して振り返ることはなく前だけを向くようになりました。

ファンの声援を追い風として、メンバーはもう迷うことはありません。

こんな力を与えてくれたファンに対して、恩返しをする決意を固めるのです。

続く道

2人で夢見ている 花火が今消えぬように
愛しい日々は旅を終えて 赤道線の上
追い風を辿れば 雲が晴れてゆく
灯台のスポットライト 青空を探して
行き先を告げてるわ
私の冗談を笑い飛ばしてよ

出典: Brand New Wave Upper Ground/作詞:YUKI 作曲:TAKUYA

前に進み続ける決意をしたメンバーは、ファンにこれから向かう先を曲で伝えます。

冗談にも感じられるとても大きな夢。

彼らは真剣にその夢と向かい合っています。

YUKIの照れ隠しの表現が、「冗談を笑い飛ばしてよ」ではないでしょうか。

ただ照れ隠しなだけで、夢を追う気持ちは本物です。

絶好の機会

Come together Right now!
Come together Right now!
Come together Right now!
Let's get to the winding winding road…

出典: Brand New Wave Upper Ground/作詞:YUKI 作曲:TAKUYA

らせん状にぐるぐると回る道のりを、ファンと一緒に夢へ進むタイミングが訪れました。

このタイミングというのは、まさしくこの曲を聴いている今です。

本作を聴いてもらうことで、多くのファンにメッセージを届けました。

そしてこの曲をファンが聴いた瞬間が、新しい道のりのはじまりです。

JUDY AND MARYというバンドだけではなく、ファンと共に歩みたい。

そんな素敵なメッセージが、本作に含まれているのでしょう。

終わりに