バイバイ YESTERDAYについて

バイバイ YESTERDAY/3年E組うた担(渚&茅野&業&磯貝&前原)は○○OP★パート分けありの画像

「バイバイ YESTERDAY」は、「QUESTION」に続く、アニメ「暗殺教室」第2期のオープニング曲です。

アニメ第1期のオープニング曲「青春サツバツ論」から歌を担当してきた、3年E組うた担(渚&茅野&業&磯貝&前原)が今回も楽曲を担当していますよ。

「QUESTION」では、生徒たちの中に芽生え始めた、殺せんせーを暗殺することへの疑問や迷いなどが歌われていました。

一方、「バイバイyesterday」では、いよいよ明らかになった殺せんせーの過去や葛藤を知り、殺すことへの迷いや不安などが生徒たちの中に広がっていきます。

1年を通して芽生えた殺せんせーに対する愛情や悲しみなどが、卒業を連想させる歌詞に乗せて奏でられていますよ。

時間経過と共に刻々と変わってきた生徒と殺せんせーの関係。それを物語るのが暗殺教室のOPなのです。

暗殺教室とは

まずは、「暗殺教室」を見たことがない人のために、簡単に説明しましょう。

「暗殺教室」は松井優征先生原作の少年マンガであり、アニメも第1期・第2期と放送されました。

さらに、二宮和也さんとHey! Say! JUMPの山田涼介さんというタッグで、実写映画化されたことでも話題になりましたね。

ある日、椚ヶ丘中学校にある落ちこぼれ生徒を集めたクラス・3年E組にタコ型超生物・殺せんせーが現れ、「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」という無理難題を押しつけます。

3年E組の生徒たちはそこで、マッハ20で動き回る殺せんせーを暗殺すべく、学生生活と暗殺という、奇妙な両立生活をしていくわけですね。

刻々と変わる生徒と殺せんせーの関係

暗殺教室とは言っても、殺せんせーは先生として真面目にしっかりと生徒指導をしてくれるので、生徒たちも日に日に「エンドのE組」という劣等感から抜け出し、自信を取り戻していくのです。

暗殺教室の魅力は、殺せんせーという超生物の暗殺と、教師と生徒の絆という、相反する要素が同時に描かれているところですね。

そして、殺せんせーと生徒たちの関係の変化は、オープニング曲にもしっかりと描かれていますよ。

第1期と第2期の違い

第1期では、殺せんせーが初めて3年E組の教室に足を踏み入れた第1話から渚の暗殺者としての才能が確実なものとなった第22話までが描かれています。

そこでは、タコ型超生物と地球の危機、暗殺という、前代未聞の状況に戸惑う生徒や、E組であることへの劣等感、暗殺者としての成長がメインでした。

しかし、第2期では、暗殺者としての才能を開花させた渚の迷いや、生徒それぞれが抱える問題、葛藤などが丁寧に描かれていきます。

また、殺せんせーが人間だった頃の話や、『死神』と名乗るかつての教え子(暗殺者の弟子)、殺せんせーに3年E組の教師となることを決意させた、雪村あぐり(茅野カエデの実姉)などの存在も明らかに。

第2期は最終話までを描いているので、3年E組の生徒が殺せんせーから卒業するところも描かれ、生徒たちが落ちこぼれからどれだけ成長したのかを実感することもできます。

渚の家庭事情も

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赤羽業は一見するとただの問題児ですが、信頼していた先生に裏切られ、教師というものに不信感を抱くようになります。

自分の中で先生が死んでしまった=絶望した業は、殺せんせーのことも先生として殺そうとします。

しかし「見捨てるという選択肢はありません」という言葉通り、捨て身の作戦での暗殺を阻まれ、命まで助けられてしまったことで、殺せんせーへの信頼が芽生えています。

また、おしとやかな優等生というイメージが強い神崎有希子は、厳格な父親に反発し、遊び歩くようになったことで、成績不良になってE組に落とされてしまった過去を持っています。

そのため、自分の居場所を見失っていましたが、殺せんせーの指導によって立ち直りました。

こうしたサイドストーリー的なものが物語の中にうまく組み込まれているのが「暗殺教室」の素晴らしい点ですが、第2期では渚の家庭環境に的を絞った話も登場します。

これまで渚は、物語の語り部としての立場が強く、決して目立つ生徒ではありませんでした。

暗殺の才能が認められからも、内面が描かれることは少なかったのですが、第2期では母親の歪んだ愛情に支配される苦しみが描かれています。

顔も体格も髪型も女の子のように中性的な渚は、女の子がほしかった母親の歪んだ愛情によって、執拗に干渉されています。

服装も女の子のものを着せられそうになったり、母親が求める理想の娘を演じることを強要されている部分があるのです。

そんな渚の複雑な悩みからも殺せんせーは逃げることなく、最終的には渚が前を向けるように背中を押してくれました。

「バイバイ YESTERDAY」パート分けと歌詞

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ここからは、「バイバイ YESTERDAY」の歌詞を見ていきましょう。気になるパート分けもご紹介します!

刻々と近づく別れの時

(業・磯貝・前原)とにかくもう「ちょっと待って!」
叫びも虚しく消えて
(渚・茅野)僕はただただ迫るリミット
全力怯えてたんだ

(業・磯貝・前原)現実とは容赦なくて
特に時間はヤバいね
(渚・茅野)それナシじゃ眠れないブランケット
奪われてくのに似てる

(業・磯貝・前原)他愛もない 意味もわかんない
(渚・茅野)ことで笑ったり悩んだり
(全員)最後のチャイム 鳴り響けば
楽しい時間(とき)も 修了(おわる)

出典: 曲名/作詞:藤林聖子 作曲:三原康司

歌い出しの歌詞から、3年E組が殺せんせーから卒業していく様が描かれています。

そこにはかつての劣等感はなく、殺せんせーへの感謝や、1年間の思い出が詰まっていますね。

殺せんせーと離れることが「それナシじゃ眠れないブランケット 奪われてくのに似てる」の部分に表現されているようです。

生徒たちにとって、3年E組で過ごした時間が、もはや惨めな時間ではなく、かけがえのない大切なものになっているのです。

予想外の宝物

(業・磯貝・前原)期待もしてないはずの場所に
予想外サプライズ プレミアついて
(渚・茅野)うっかり離れ難くて 困るんだ

出典: 曲名/作詞:藤林聖子 作曲:三原康司