へい みんな元気か 台風は過ぎ去った
どかーんと花火を 今夜も打ち上げろ
出典: ライジングサン/作詞:奥田民生 作曲:奥田民生
次にボーカルをとるのは、真心ブラザーズの二人。
YO-KINGさん作曲の「Hey!みんな元気かい?」や、真心ブラザーズの「どか〜ん」を彷彿とさせる言葉。
そんな遊び心満載のパートを歌います。
くしくも、2019年のライジングサンロックフェスティバルは一日目が悪天候によって中止となりました。
そのためこの曲のレコーディングも、一日目の分は一般に公開されず、映像配信のみで行われたのです。
フェスを楽しもう
しかし、台風が去った後の太陽は格別の明るさを持って現れます。
そんな太陽のように、開催される二日目を思いっきり楽しもう。
毎年二日目の夜に打ち上げられる花火のように、目一杯「今」を楽しもう。
そんな気概が伝わってきます。
フェスの中の出会い
アーティストもまた、出会う
ライジングサン ライジングサン 何を探そう
ライジングサン ライジングサン 誰に出会おう
出典: ライジングサン/作詞:奥田民生 作曲:奥田民生
サビは吉川晃司さんがボーカルをとります。
来場者は、ライブやキャンプ、イベントなどを通して、フェスの間に様々な音楽に触れるもの。
そしてそれだけではなく、同じように会場にいるたくさんの人とも交流します。
天候に左右されながらも、文字通りほぼ丸二日間を同じ場所で過ごす。
それには、互いを認め合ってリスペクトし、共存していくという姿勢が求められるのです。
互いを認め合って
そのように交流の中で互いを認め合い、共存するのは恐らく、アーティスト側も同じなのでしょう。
奥田さんも吉川さんも、同郷でありながらさほど共演の機会が多いわけではありません。
その他にも、さまざまなアーティストがフェスに、そしてこの曲のレコーディングに参加しました。
それこそ、若手からベテランまでが集い、楽器のパートも幅広いものです。
けれど各々がただ自己主張するのではなく、各自の良さを認め合う。
そして自分に割り当てられたパートで個性を発揮し、曲をより素敵な物へと進化させたのです。
一緒に曲を作りあげるというこの新たな「出会い」。
それは、フェスで行うレコーディングだからこそ実現できたものなのでしょう。
二つの「カンタビレ」
もう一つの、フェス賛歌
ところで、この曲と同じように、奥田さんがフェスのステージでレコーディングをした曲がもう一つあります。
2011年のROCK IN JAPAN FESTIVALで制作された「EBm」です。
この時も「数人カンタビレ」として、豪華なゲストアーティストを迎えて一曲をレコーディングしました。
かざりも 汚れも かわらないもんね
太陽をあびたら 同じことだね
出典: EBm/作詞:奥田民生 作曲:奥田民生
ここでも「太陽」が出てきますが、「ライジングサン」のそれとは少し扱いが違います。
なぜならこの曲では、すでに照りつける太陽の下で歌っている様子が描かれているからです。