戦意むき出し……!
最初聴いたときには、思わず「ガラが悪い」と率直な感想が口からこぼれおちていました。
各ディビジョンのキャラクターを考えると、シンジュクはどちらかというと平和な印象だったのですが……。
仕事はそつなくこなす3人が、マイクを握るとダークな雰囲気に染まるこの楽曲。
オフィス街として機能する昼の顔と、危険な夜の顔を併せ持つシンジュクの街に通じるところがあります。
通勤電車に揺られるリーマンの叫び
マイクを持つと豹変
さまよえる亡者何をやる 自他共に認めるサイコパス
マイク持ちゃ押される太鼓判! 勝負には無えぜあいこは。
サナギから蝶に、さらに脱皮するかの如くヤバイラッピン
独自の色使いまるでゴッホ。言葉で彩る俺がドッポ!
どこって? ここ、怒(オコ)、I’m a シンジュクロコ
出典: Shinjuku Style ~笑わすな~/作詞:Mr.Q・山田マン(ラッパ我リヤ) 作曲:安藤健作(noTOKYO)・hatch(Mellow Monk Connection)
2番手はサラリーマンの観音坂独歩(CV.伊東健人)。
"亡者"とは心を殺しながら自宅と会社を行き来するだけの無数のサラリーマンたちのことでしょうか。
独歩も昼間はそんなサラリーマンのうちの1人。
そんな自分を皮肉っているのかもしれません。
ですが、マイクを持てば豹変します。
通勤電車に揺られている自分が"サナギ"だとすると、マイクバトルをしている姿は"脱皮"した本来の姿なのでしょう。
4行目は"ゴッホ"と"ドッポ"で韻を踏んでの名乗りです。
ここはとても独歩らしいですね。
大胆不敵に宣戦布告!
見事ボコボコ、全チームごと
ひっくり返すちゃぶ台より楽だ
ははーっ、笑わすな
麻天狼の前じゃ言動気ぃつけな戦場
じゃ限度、遠慮、無しだぜ便所
に流しておいてやるよどこぞのディビジョン
しかと見ときな、俺らの意地を
手加減なんざぁ抜き Come On
ぶち抜き Come On! 黙らすその口
Shinjuku Style
手加減なんざぁ抜き Come On
ぶち抜き Come On! 黙らすその口
Shinjuku Style
出典: Shinjuku Style ~笑わすな~/作詞:Mr.Q・山田マン(ラッパ我リヤ) 作曲:安藤健作(noTOKYO)・hatch(Mellow Monk Connection)
後半では他ディビジョンに宣戦布告をしていますね。
他ディビジョンのファンにしてみれば、トイレに流されちゃう前に逃げて……という気持ちでしょうか。
"Shinjuku Style"が手加減なしだということが伝わってきます。
夜の街に彩られた強さ
ホストのノリと意地
シンジュク歌舞伎、楯突いても、お前らじゃむーり
起きるブーイング
チューイン ガム みてぇに噛んで捨てる
モテすぎて困る僕の番ですぜ
抜きもんパンパン シャンパン じゃんじゃん
真似できるもんなら、してみなあんちゃん
スーツが戦闘服
黒星は無い全勝負 ah!
こっち来てみな、ビビって来れねーか?
今夜のホスト すげー奴のステイタス
No.1プレイヤー、月面のクレーターばりの穴開けてやろうか?
出典: Shinjuku Style ~笑わすな~/作詞:Mr.Q・山田マン(ラッパ我リヤ) 作曲:安藤健作(noTOKYO)・hatch(Mellow Monk Connection)
ラストを飾るのは伊弉冉一二三(CV.木島隆一)。
歌舞伎町でホストをしている彼のフローは他の2人に比べてどこか軽やか。
言葉遊びもふんだんに盛り込まれていますね。
ある意味彼の代名詞である"シャンパン"はこの曲でも健在。
夜の街・歌舞伎町で生きるのは生半可な気持ちではできない。
それを笑顔と愛想をふりまきながらこなしている一二三の芯の強さが感じられます。
全方面に喧嘩を売る
ヘイターまとめて焼いて喰ってやる
あるいは縛ってテキーラ瓶ごと飲ましてやる
Buster Bros!!!、Mad Trigger Crew
Fling Posse、僕一二三が、成敗する
手加減なんざぁ抜き Come On
ぶち抜き Come On! 黙らすその口
Shinjuku Style
手加減なんざぁ抜き Come On
ぶち抜き Come On! 黙らすその口
Shinjuku Style
出典: Shinjuku Style ~笑わすな~/作詞:Mr.Q・山田マン(ラッパ我リヤ) 作曲:安藤健作(noTOKYO)・hatch(Mellow Monk Connection)
寂雷は自分たちが最高だと宣言して、独歩は他のディビジョンを挑発していました。
そしてラストの一二三の番。
ついには名指しで他ディビジョンを"成敗する"と高らかに歌っています。
しかも今回のBattle CDの対戦相手であるFling Posse以外のヨコハマ・ディビジョン、イケブクロ・ディビジョンまで。
すべてをぶちのめして頂点をとるという宣言です。