A弥の理想世界とは?
楽曲「負け犬至上主義」の主人公となっているのは、黒髪に赤っぽい目が特徴のA弥です。
A弥は活発な方ではありませんが、彼の心の中には大きな理想と夢が眠っている様子。
彼の抱く理想が曲中で明らかにされていきます。
またYouTubeから視聴できるMVでは、映像付きで楽曲が楽しめます。
MV内のA弥には、小さな犬耳が生えているのも特徴的です。
曲名の通り「負け犬」を象徴しているものだと思われます。
3頭身のかわいらしいキャラクターたちは、かわいさも抜群です!
ヒーロー、見参!
かつての夢
唐突に空を眺め
蘇るあの日々
ガキの頃 夢にみてた
無敵 ダークヒーロー
出典: 負け犬至上主義/作詞:スズム 作曲:150P
子どもの頃は、身の回りにある様々なものに興味が湧きます。
草花を眺めたり、雲の形を何かに例えて空想したり……。
しかし大人になるにつれて、段々と空を見上げなくなっていく人も多いものです。
A弥もそんな1人だったのかもしれません。
空を見上げると、子どもの頃の記憶がよみがえってきました。
彼には憧れの英雄がいたのです。
正義の味方に憧れる子どもは多いかもしれませんが、A弥の場合は少し違います。
彼はより闇っぽい方に憧れがあったのです。
オカルト研究会という、現在彼が関わる活動とも相通ずるものがあるのかもしれません。
正義の味方を名乗るからには、制約と呼べそうなものも立ちはだかってきます。
例えば、敵を打ちのめしこそはしても命までは奪わないことなどでしょうか。
対する闇のヒーローは、多少自由に行動することができます。
復讐を活動の動機とするヒーローさえ存在するほどです。
その少しの暗さが、A弥を引きつけたのかもしれません。
ミステリアスな存在
立ち塞ぐ敵は愚か
味方すらなぎ倒す
秘密主義 数多の謎
「それが僕のニヒルさ」
出典: 負け犬至上主義/作詞:スズム 作曲:150P
正義であろうが闇であろうが、英雄は敵を倒していきます。
しかしA弥の憧れる理想はもっと大胆です。
MV内では、敵に扮するC太もろとも、人質役のB子にまで攻撃しています。
助けに来てくれたはずなのに、どうして?
そんな疑問が沸き起こりそうな、ミステリアスな雰囲気こそ、A弥の憧れの一因なのでしょうか。
目指すものは1つだけ
へたくそな嘘も
不器用なナリも
「全部」「全部」「全部」「全部」さ
正義の為だろう
出典: 負け犬至上主義/作詞:スズム 作曲:150P
ある種、闇の英雄の方が、正義の味方よりも人間味に溢れています。
復讐を動機にヒーロー活動をするだとか、「うっかり」人質まで倒してしまうとか。
人間は明るい面も暗い面も持ち合わせている姿が自然だからです。
それゆえに、A弥の憧れる英雄も完璧ではありません。
ですが、その不完全さには大きな使命が秘められているのです。
ヒーローA弥が目指すものはただ1つ。
彼の正義を追求することです。
ヒーローは止まらない
愛を叫べ!なぁ ヒーロー!
僕らが望む世界へ
悪の化身滅ぼして
平和な未来へと
出典: 負け犬至上主義/作詞:スズム 作曲:150P
人類は長い間、争いのない平和な世界を願ってきました。
ヒーローA弥こそ、人類の悲願を達成できる存在かもしれません。
町を駆けまわるA弥は、悪の根源を打ち倒します。