SUPER BEAVER【アイラヴユー】歌詞の意味を考察！アイラヴユーが歌いたいという想いを紐解く

前作「歓声前夜」から約二年半ぶりとなる通算七枚目のフルアルバム「アイラヴユー」に収録された楽曲です。

TVドラマやアニメ・CMとのタイアップ曲が多数収録されたアルバムとなっています。

その中でまったくのノンタイアップ曲ではありますが、表題曲としてメッセージ性を持った楽曲になっています。

シングルではないもののMVも制作されていることから、バンドの強い思い入れが感じられます。

シンプルなバンド編成こそが一番強いんだ！と、感じさせてくれるようなサウンドに仕上がっています。

疾走するような爽やかなサウンドにキャッチーなメロディと、ストレートなロックです。

「アイラブユー」というともすれば恥ずかしくなってしまうようなタイトルも魅力的。

”アイラブユーを歌いたい”と笑顔で歌う姿に、心打たれることでしょう。

歌詞全体から感じられるのは、すべての人たちへ向けたラブソングだということです。

ラブソングといっても、恋愛だけを歌っているのではなく、人間愛のような広い愛を感じます。

大きな悩みや痛手がなくても、誰しもが持っている心の痛みを癒やしてくれるような歌です。

きっと多くの人の心にスッと届くであろう、「アイラヴユー」を紐解いてみましょう。

冒頭から優しさに溢れた言葉が並びます。

一瞬であらゆる情報が手に入る世の中では、ふと思いやりや優しさを忘れてしまいがちです。

いつの間にか心がささくれだって、思いがけず誰かを傷つけてしまったりします。

そんな時に必要なのは、”想う気持ち 想像力”、そして、”想われてる その実感”。

誰かを大切に想う気持ちと、誰かから想われている実感があったなら、みんな優しくなれます。

そのためには、まずは自分が”想う気持ち 想像力”を持とうよ、と歌っています。

誰かに何かをしてもらったら、変に言葉を飾るのではなくシンプルに「ありがとう」を伝える。

それが、一番人に想いが伝わるんだと思います。

ついつい恥ずかしさもあって、格好つけてしまいますが、シンプルな言葉が一番強いのです。

そして、後半の二行の歌詞は「アイラヴユー」の中でも需要なメッセージだと思います。

周りに気を使って遠慮ばかりしていると、心がどんどん小さくなってしまいます。

もちろん、周りに気を使えるということは素晴らしいことですが、自分も大事にしてあげる。

”心が痩せちゃうぜ”という言い回しは、重くなりがちな内容を上手に表現しています。

誰かを想いやる前に、自分を想ってあげなよ、と言われているようです。

そして、サビ前の”元気してるかい？”という呼びかけに、誰かが気にかけてくれていると実感できます。

サウンド面でも、この箇所で転調していてサビへの高揚感とワクワクを助長しています。